キュウリの魅力と人気の秘密!育成も簡単、家庭菜園にもオススメ!
私は「キュウリ」という食べ物が苦手です。しかし嫌いかと言われると別に食べれない訳ではありません。ただ子供のころ毎日毎食のように食卓に並び、それを食する自分がまるでカブトムシになった気分だったの思い出します…。が、そんな私個人の感情はさておき、キュウリという野菜はLINEリサーチ様の調査では男女共に人気ランキングTOP5(男性5位:女性2位)にはいるなど、押しも押されぬ「人気野菜」と言わざるを得ません。
何故キュウリはこんなにも人気なのか?
そもそもなんでキュウリはこれほどまでに人気なのでしょう。今や新千円札の顔として知られる北里柴三郎もキュウリが好きだったそうです。古今東西、老若男女、なんなら妖怪(河童など)までもが愛してやまないキュウリ。その魅力について考えてみたいと思います。
男性 | 女性 | |
1位 | キャベツ | トマト・ミニトマト |
2位 | たまねぎ | キュウリ |
3位 | じゃがいも | 枝豆 |
4位 | 枝豆 | とうもろこし |
5位 | キュウリ | ナス |
6位 | ネギ | たまねぎ |
7位 | レタス | さつまいも |
8位 | もやし | キャベツ |
9位 | トマト・ミニトマト | ブロッコリー |
10位 | ナス | ジャガイモ |
キュウリの美味しさについて考える
まず、大前提としてキュウリは美味しいです。美味しいからこそ人気があります。ですがキュウリの美味しさとは何でしょう。牛肉のような脂の旨さでもなければ、グルタミンやオルニチンと言ったいわゆる旨味成分でもありません。
見た目にも美しい碧と、爽やかな風味、パリッと心地よい食感、口の中に広がるみずみずしさ、その全てを総称し「涼味」と呼べるキュウリ特有の味が備わってのです。
しかし、人気の秘密は味ばかりのことではないと思います。三菱電機様「これからの和食を考える」の中でキュウリの魅力は次のように語られています。
「特に難しい調理をしなくても、切れば一品になる手軽さ。切ったものにみそをつけるだけでも料理になる。」
この圧倒的な手軽さ、究極的には切らなくてもいい。加えてデザインされたかのような手に持ちやすいサイズと形状。それらすべてがキュウリの美味しさだと言えるのではないでしょうか?
ギネス記録「世界一栄養の少ない野菜!」というウソ
やはりキュウリと言えば欠かせないのがこの話題。ギネス世界記録認定「世界一栄養が少ない野菜」、それがキュウリです。ダメな子ほどかわいいとはよく言いますが、キュウリのこの
しかしギネス原文を見てみると「Least calorific fruit」と書かれており、直訳は「最もカロリーの低い果実」です。キュウリはその95%が水分ながら、カリウムはナスの1.4倍、ビタミンCはトマトの約1.26倍と栄養面では他の野菜に引けをとりません。「世界一栄養が少ない野菜」というキャッチコピーは炎上商法ともいえる、見事なキュウリPR作戦だったと言えると思います。
近年高騰するキュウリ
最近スーパーの野菜が高いと感じたことはありませんか?最近どころかずっと高い、そう感じているかもしれません。事実としてキュウリの値段は上昇しているようです。下図はキュウリの価格変動をまとめたグラフです。
コスパ最強!キュウリは自分で育てるべき⁉
ここからが本題となりますが、キュウリ高(物価高)とも言えるこの時代に、キュウリをコスパ良く食べるためには、自分で育てることが圧倒的にオススメと言えます。
キュウリは上手に育てると「一株から100本収穫できる野菜」とされており、ベテラン農家さんでは一株からの収穫量が300本にも到達するそうです。一般の家庭菜園でも小さな畑から100本/株の収穫が期待できます。また、プランターで育てることも容易で、その場合でも50本/株にまで到達します。
加えてキュウリは害虫や病気が少ない野菜として知られており、非常に育てやすいのも人気の理由のひとつです。
参考:Yahoo!ニュース「きゅうり」は買うより家庭菜園がコスパ良し?~
https://news.yahoo.co.jp/articles/48b22ab17f4c932abafbb9f226319185d6c91d01
キュウリを上手に育てる二つの要素
■土・肥料:コスパなら米ぬか!
一つ目は、全読者様の予想通り「土」です。
最も安価に済ませるなら「米ぬか」を肥料として使いましょう。なぜなら米ぬかはコイン精米所などで無料で入手できるからです。ただし米ぬかの使用にはリスクもあります。米ぬかをそのまま土に混ぜると、分解酵素が急速に活動し、その際発生する有機酸やアンモニアなどが植物の生育を阻害するおそれがあります。このため、苗を植えるまでに最低3ヶ月程度あけるのが良いと言われています。
一般的には「ぼかし肥料」と呼ばれる上記のリスクを緩和させた肥料を使うことが推奨されています。「ぼかし肥料」とは、ぼかすの名前の通り、急速な分解酵素の働きを他の触媒を混ぜ、緩和した肥料です。米ぬかを使って自作もできますが、「ぼかし肥料そのもの」安いものであれば500円/kgもしないため、時間や労力を考えると「ぼかし肥料」を購入する方がお手軽といえるかもしません。
■採光
二つ目は「採光」です。ご存知の通り植物は光・二酸化炭素・水を使って光合成を行います。
私が小学生のころは植物の成長には太陽光が必要であると習いましたが、一定の強さを超える光であればLEDなどでも問題ないそうです。とはいえ、基本は太陽光になると思います。
光合成を行う植物の成長にとって「採光」は避けて通れない要素で、この良し悪しが良果・収穫量に影響することは間違いありません。
ここで大事になるのは、いかに多くの葉を効率よく光にあてるか、になります。なるべく葉っぱ同士が重ならず、平面上に並ぶのが理想と言えます。
効率の良い採光には「きゅうりネット」をがオススメです。格子状の網目に沿いつるが誘引され、自動的と言えるほど簡単に、葉が採光に理想的な形へと並びながら成長していきます。
多くの野菜用ネットは他の野菜の育成にも代用がききますが、やはりキュウリ栽培に特化して作られている「きゅうりネット」の使用がベストです。これは実の重量による網の強度や、葉の大きさごとに必要となる網目の間隔が、育てる野菜によって違うためです。
売切続出、キュウリ世界的にバズる。
世界的にもキュウリの人気が急上昇しています!インスタグラムで200万人、TikTokで600万人ものフォロワーを抱えるインフルエンサー、ローガン・モフィットさんも、斬新なキュウリのレシピ動画を投稿し、キュウリ界をにぎわせています。
投稿したキュウリのレシピ動画の再生数は実に3000万回以上。一週間あたりのキュウリの購入本数は実に17本に及び「私がこんなに買うからスーパーにキュウリがないのだろう」とコメント。
世界的なキュウリブームの火付け役となっています。