■最終更新日:2026.3.16
防鳥網の選び方|目合い・強度・サイズの決め方
野菜、果物などへの鳥による食害の対策や、鳥による騒音被害、糞害への対策など、非常に多くの用途を持つ防鳥網ですが、目合い(網目の大きさ)や強度ごとにさまざまな製品や規格があり、何を選ぶべきかが分からないというケースは少なくないのではないでしょうか?
本記事では、防鳥網の判断基準や選ぶポイントについて、分かりやすく解説したいと思います。

防鳥網とは?
まず防鳥網について簡単に紹介したいと思います。
防鳥網とは、一言で言えば「網の内側への鳥の侵入を防ぐ」ためのネットです。
主に野菜や果樹などの作物を、ハトやスズメ、ムクドリなどの鳥による食害から守るために用いられ、
多くの場合は果樹園や畑に設置される農業用のものを指します。一方で騒音や糞害、ゴミ捨て場を荒らすのを防ぐ目的、また鳥インフルエンザなどの伝染病の対策として畜舎に張られることも少なくありません。
その用途は非常に多く、「防鳥ネット」「鳥よけネット」などの呼び方もされています。
防鳥網は、まず「目合い」で選ぶ
それでは防鳥網はどのように選ぶべきか、順を追って説明していきたいと思います。
防鳥網を選ぶ時の最も重要な要素と言えるのが「目合い」です。目合いとは何でしょう?また、目合いがなぜ重要なのかを見て行きたいと思います。
■目合いとは?
「目合い」とは、網の目のサイズのことです。
網は糸が交差することで無数の四角が並んだ構造をしていますが、糸に囲まれたひとつひとつの四角の大きさのことを「目合い」と言います。
目合い40mmと言った場合、この網の目の一辺が40mmであることを表しています。
■なぜ目合いが重要?
なぜ目合いが重要かと言うと、目合いの大きさにより防げる鳥と防げない鳥が決定するからです。
目合いとは網目の大きさです。目合いのサイズより体の小さい鳥は網を通過できることになります。こうなってしまっては防鳥網の役割を果たすことができません。
こう聞くと、単純に目合いは小さいが良い方が優れているように感じると思いますが、一概にそう言えないのが難しいところです。
極端な話、例えば1mmの目合いの網を通過できる鳥は存在しません。そのため、この網は全ての鳥を防げる網だという事が出来ます。しかし網が通さないのは鳥だけではありません。小さすぎる目合いは「風」や「空気の循環」も妨げてしまいます。早い話、通気性が悪くなってしまうのです。
通気性が損なわれ空気がこもると、カビなどの菌類の増殖や病害の発生へと繋がります。
結論、目合いは適度なサイズである必要があるのです。
■鳥の種類と目合いの目安
適度な目合いのサイズを考えるには、そのエリアに訪れる鳥の種類を知ることが大切です。
分かりやすい例を挙げると、稲を主に食べるのは「スズメ」、ゴミ捨て場を荒らすのは「カラス」のようなイメージです。
鳥の種類ごとに目安となる目合いは以下の表のとおりです。同じ鳥でも個体差があるため、絶対とはいう事はできませんが、基本的な害鳥への対応表として参考になると思います。
| 目合い | 対象となる鳥 |
|---|---|
| 15~20mm | スズメ・セキレイ・ツバメなど |
| 25~25mm | ハト・ムクドリ・ヒヨドリなど |
| 40mm | カラス・カモメなど |
必要な強度を考えよう
展張する防鳥網の目合いが決まったら、次に考えるべきは網の強度です。
網を破るのは鳥に限りません。風で舞い上がった金属やプラスチック片、太陽光に含まれる紫外線なども網を破損させる原因となります。
■防鳥網の素材はほぼ「ポリエチレン」
実はほとんどの場合、防鳥網の素材となっているのは「ポリエチレン」、もしくは「ポリプロピレン」です。というのも、これらの素材は防鳥網に必要な「強度」「柔軟性・軽量性」「耐候性」といった要素と相性が良いためです。
硬度や耐熱性はポリプロピレンの方が優れる一方、柔軟性や耐候性(太陽光や雨風への耐性)ではポリエチレンが優れます。一長一短とも考えられそうですが、使用する環境が屋外であれば、耐候性に優れるポリエチレン製の方が優位に感じます。
またポリエチレン、ポリプロピレン共に、金属や生糸と比較し素材が安価であることも広範囲に使用する防鳥網にとって大切な要素と言える思います。
■強度の主な指標は「デニール」
強度比較において重要なのが糸の重量を表す「デニール」という単位です。
デニールとは「9000mにおける糸の重量(グラム数)」です。デニールはアルファベット1文字で「d」と書かれるのが一般的です。400dと書かれている場合、9000m糸を伸ばすと糸の重さは400gになることを表しています。
…分かりにくいと言われると正直その通りだと思いますが、16世紀ごろから絹の貿易のために使われている歴史的な単位だそうです。今ではストッキングの厚さの表記で見かけることが多いのではないでしょうか?
単純には「デニールの数字が大きいほど使用されている糸の量が多く丈夫である」という考え方になります。前述の通り、防鳥網はの素材は多くの場合「ポリエチレン」または「ポリプロピレン」です。そのため、防鳥網の強度の比較では、素材ではなく糸の重量を示す「デニール」の数値を指標とするのが一般的です。
■使用年数を考える
想定している使用年数から、防鳥網の強度(デニール)を選ぶのがオススメです。
使用年数と言っても、基本的には「使い捨て」か「複数回使うか」が判断基準になります。
例えば露地栽培での直掛けや、田んぼへ広範囲に防鳥網をかける場合は「使い捨て」とすることがほとんどで、この場合は400d程度の強度のものを使うのが一般的です。
逆に果樹棚のように整形され機能的に防鳥網を設置できる場所であれば、網の強度を維持することが比較的容易なこともあり、「複数回」の使用を目的とした高耐久(デニールの大きい)のものを選ぶのが良いとされています。
また農作物以外の、施設の天井などへのハト除けなど設置し続ける必要がる場合も、強度の高い網を選ぶに越したことはありません。この場合は使用年数とともに「日が当たる、当たらない」が重要となり、日が当たる場合は紫外線により劣化が早まってしまうことを考慮しなければなりません。
サイズ(幅・長さ)は最後に考える
意外かも知れませんが、サイズを探すのは優先度として一番最後で構いません。
その理由は、防鳥網を使用する場所ぴったりのサイズの規格が無かったとしても、複数枚張る方法やオーダーメイドでの注文など、サイズを合わせる方法が多く存在するためです。
■防鳥網のサイズ調整は比較的容易
防鳥網は特長としてサイズ(幅・長さ)の調整が、容易な点が挙げられます。
網の大きさが足りない場合、大きすぎる場合の対応をそれぞれまとめたいと思います。
【圃場の面積に対し、網の大きさが足りない場合】
・複数枚張ることで対応可能
・オーダーメイドの選択肢も
【圃場の面積に対し、網が大きすぎる場合】
こちらはあまり使う機会がないと思います。強く推奨はできませんが、方法論だけ紹介しておきたいと思います。
・超過している部分は垂らしておいて問題なし
・家庭用のハサミで余剰の範囲を切る(簡単に切れます)
・サイズ差が小さい場合は、菱目の伸ばし具合で調節する
防鳥網選びで迷ったときは?一番人気を紹介
よくわからないので、最も人気のある防鳥網を知りたいという方もいると思います。
弊社東京戸張では、毎年数多くの防鳥網の販売、受注生産を行っていますが、その中で最も注文の多い規格をご紹介します。
■一番人気は「20mm目合い、1000d」の規格
弊社は防鳥網の販売・取扱いを数十年に渡り行い、多くの規格をご用意していますが、中でも最も人気のある規格は「20mm目合い、1000d」の防鳥網です。
理由は、20mmの目合いであれば防げる鳥の種類が多いこと、強度に過不足が無いことなどから「汎用性が非常に高いモデル」であるためです。
リンゴ、梨、ブドウ、ブルーベリー、オレンジなどの柑橘類と、果樹を中心に非常に多くの作物の育生を全国各地で支えています。
【高耐久モデル】強力防鳥網 20mm目合い 1000d|製品紹介ページ
まとめ|防鳥網についてご相談ください!
ここまで防鳥網を選ぶ際の基準などを紹介してきましたが、自分では選ぶのは難しいという方がほとんどだと思います。
というのも、防鳥網を選ぶ・展張するという経験を多くの方がしたことがないのではないでしょうか?
弊社は創業80年を越え、数多くさまざまな現場への防鳥網の設置を行ってまいりました。豊富な経験から、お客様に最適な規格のご提案が可能です。
防鳥網のご購入や設置をご検討の際は、是非下記お問い合わせ先より、弊社東京戸張にお気軽にご相談いただければと思います。
お問い合わせ・お見積り
◆ お電話からのお問い合わせ
【東京戸張 農産事業部】
・東京営業所:0533-68-7155
・愛知営業所:0533-68-7155
・岡山営業所:086-244-3112
・福岡営業所:092-722-2770
・鹿児島営業所:092-722-2770
※最寄りの営業所へお問合せください。
◆ メールでのお問い合わせ
農業資材のプロとして、防鳥網や防風ネットなどの製品販売、施工、
その後のサポートまでワンストップで手掛けています。
現場でのさまざまな経験を基に、皆様の役に立つ情報を発信していきます。















