梅の収穫は防風網で簡単に|落ちた実を逃さない収穫ネットとしての活用術

梅の収穫は防風網で簡単に|落ちた実を逃さない収穫ネットとしての活用術

■最終更新日:2026.2.9

梅の収穫は防風網で簡単に|落ちた実を逃さない収穫ネットとしての活用術

皆さんは防風網(防風ネット)が梅の収穫に活躍するという意外な話を聞いたことがありますか?
防風ネットは、「防風」の名の通り、本来であれば台風などの暴風から作物や施設を守るため、強風への対策としてに使われるネットです。
しかし、意外な用途として「梅の収穫を省力化、効率化する目的」で使われ、梅の収穫期になると多くの梅林で防風網を見ることができます。
風を受けとめ、風の力を削ぐためのネットがどのように梅の収穫に使われるのか、本記事では防風網の意外な使い方「梅収穫での防風ネット」の活用について紹介していきたいと思います。

梅の収穫になぜ防風網?

防風ネットが梅の収穫に使われる?

防風網は、梅の収穫時期である6~7月に多く農園で使用され、梅の収穫を助けています。
防風網自体は読んで字のごとく「風を防ぐためのネット」なのですが、実は梅の収穫に非常に適したネットだという事が出来ます。
なぜ防風網が梅の収穫と結びつくのか、整理していきたいと思います。

使い方|地面に敷くことで梅の落果を受け止める

通常、防風網の使い方と言えば地面に対し垂直に展張し、守る対象エリアを囲うように設置するのが一般的です。しかし、防風網を梅の収穫に使用する場合、防風網を地面に敷くようにします。

■梅の実の収穫は、直接木から摘まない

梅の収穫は、木から直接摘まず、完熟を待って自然に落果した実を集める方法が用いられます。
熟度が進んだ梅は香りが強く、加工に適した状態になりますが、枝に付いたまま引きちぎると果肉や枝を傷めやすい欠点もあります。
そのため事前落果する実を受け止めるがクッションの役割をこなすのが防風網となります。防風網が受け止めた自然落果した実を拾うことで、傷みを抑えつつ均一な熟度の梅を収穫でき、高所に手を伸ばす必要もないため作業負担も軽減されます。

樹から実を直接取らず、防風網の上に落ちた実を集める

■樹の周辺に敷くだけ

梅の収穫での防風網の使い方は非常に単純で、防風網を樹の下の地面に敷き詰めます。
ネットを地面に敷設することで、落下の衝撃による実の損傷を防ぐと同時に、落ちた梅が転がって遠くへ行ったり、草に埋もれて見失ったりするのを防ぎ、収穫時間を大幅に短縮することができます。

防風網を敷くことでのメリット

梅の収穫時に防風網を敷設することには、具体的に次のようなメリットがあります。

1.作業の省力化

樹に登る、はしごをかけるなどの作業が必要なく、ネットの上に落ちた梅を拾い集めることで、収穫作業を完了することができます。
防風網を用いた収穫方法は、収穫にかかる時間が10分の1に短縮できるとも言われています。

斜面を利用して一カ所に集めれば収穫もカンタンに

2.取り残し防止

ネットの上に梅が落ちるため、草が茂っていたりや傾斜地であっても、落果した梅が見つけやすく取り残しも防げます。また斜面であれば落果した梅が転がり、ある程度同じ場所に自動的に梅の実が集まる効果も持っています。

3.品質の維持

網が緩衝材となり、梅の実が地面へ直接落下しないため汚れや傷がつきにくく、病害虫による被害も軽減することに繋がるため、梅の実の品質を維持することが可能です。

防風網がクッションになり、傷のない実を収穫できる

4.風よけ効果

防風網の四辺を立てることで、防風網の持つ対強風の効果も発揮することができます。強風により梅の実が転がり飛散するリスクを軽減することが可能です。 
想定外の場所へと転がり、害鳥などのエサになってしまうリスクも軽減されます。

なぜ梅の収穫に防風網なのか?

ここまで読んで下さった皆さんの中には「わざわざ防風網を使わず、専用の収穫ネットを使う方が良いのでは?」と不思議に思われる方も少なくないと思います。
もちろん専用のネットというものも存在しますが、それらが必要ないと感じられるほど、防風ネットの性能は梅の実の収穫に適しています。
必要となる網目の大きさ(4mm程度)や強度、実を傷つけず風をいなす適度な柔軟性など、防風網は梅の収穫ネットに必要な条件を、ほぼ全て持ち合わせています。

さらに、防風網は幅広い作物や圃場で使われるため、供給量が安定しており手に入りやすく、大量生産されるためコストがさがるという、専用ネットにはない大きなメリットを併せ持ちます。

梅の収穫のために収穫専用ネットを用意することの方が「わざわざ」と言えてしまいます。そのため、「梅収穫ネット」のような名称をしていても、実は防風ネットのラベルを替えただけという例も少なくありません。

梅の収穫には4mm目合いがオススメ。

梅の収穫以外にも。防風網は超がつくほどの万能ネット

実は防風ネットが梅の収穫以外にも「防風目的以外で活躍するシーン」は数多く在ります。
そのため防風網は「多目的防災網」とも呼ばれており、驚くほどの万能ネットだと言えます。
防風ネットが活躍する代表的な例をいくつか紹介します。

1.防鳥効果

防風網には、鳥の侵入を防ぐ防鳥網としての効果もあり、作物を鳥の食害から守ります。
注意点として、対策を行う鳥に対して網目が小さくなりすぎると、必要以上に通気性を損ねる結果に繋がってしまいます。
対策する鳥の種類があらかじめ分かっている場合には、適した目合いの防鳥ネットを選ぶ方が良いでしょう。

2.防虫効果

防風網は目合いが細かいことから、防虫の効果もあわせ持ちます。
毎年話題にあがる害虫の例としてカメムシが挙げられますが、防風網はカメムシの侵入を防ぐのにも十分なサイズであり、目の大きいな防鳥網では防げない小さな害虫の侵入を防ぐことが可能です。

3.防雹効果

防風網は、雹のような自然災害の対策としても役立ちます。
雹は気温の低い冬よりも、実は春や秋の方が多く、積乱雲の発達しやすい夏にも見られる傾向にあります。
強風、害鳥や害虫などを対策していたら、偶然警戒していなかった雹を防いだという話も少なくなく、お守り代わりとも言える防風網の大きな効果のひとつです。

4.農薬飛散(ドリフト)防止

防風網の知られざる効果としては、農薬飛散(ドリフト)の抑止が挙げられます。
農薬を散布する際、他の畑や周囲の民家などに農薬が飛散することを抑止する役割を果たします。
ドリフトの対策に用いられる網目は細かいほど良いので、今回梅の収穫で紹介した4mm目合いのものより、1~2mmのものを選んだ方が抑制効果が大きくなります。

農薬は風に流されて思わぬ場所まで飛散してしまうことも

中~大規模でのドリフトの対策には、防風施設をつくることも効果的です。興味を持たれた方はこちらの記事も合わせてお読みください。

【農薬ドリフト対策】防風施設「自立くん」が選ばれる理由と飛散抑制効果

まとめ

本来は風の勢いを弱めることを目的に使用される防風網の意外な使い方「防風網を用いた梅の収穫」について紹介してきました。本記事では梅の収穫について書きましたが、同じく落果してから収穫を行う「栗」などでも、同様の方法による収穫が行われています。
梅や栗の収穫に防風網のご使用をご検討の方は、是非下記お問い合わせ先より、弊社東京戸張へご連絡いただければと思います。もちろん、防風網本来の目的である強風への対策や、その他の対策においても防風網が必要になりました際は、是非弊社までご連絡いただければと思います。

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