■最終更新日:2026.3.12
桜の葉は食べられる?実は毒もある桜の意外な真実
桜が咲き始めると公園や川沿いには多くの人が集まり「花見」を楽しむ光景がおなじみです。
花見の主役はもちろん「桜」。そして時を同じく、和菓子屋に並ぶのが「桜餅」です。ピンク色の餅とそれを包む桜の葉は、見た目も美しく、まさに春の風物詩と言えると思います。
しかし、ふと疑問に思うことがあります。「この葉っぱ、食べられるの?」
桜餅の葉は、食べる派と食べない派に分かれます。基本的には食べても問題がないとされる一方で、桜の葉には毒があるとも言われています。
本記事では「桜の葉は本当に食べられるのか」、そして桜餅に桜の葉が使われる理由について紹介していきたいと思います。

桜の葉は食べられる?
結論ですが、桜の葉は食べることができます。
実際、和菓子の「桜餅」には塩漬けにした桜の葉が使われています。ただし、桜餅の葉は必ずしも食べる前提というわけではなく、「香り付け」が主たる要因となっています。
そのこともあり、地域によりこの葉は「食べる派」と「食べない派」に分かれます。ちなみに筆者は関東出身で「食べない派」に属していました。
食べる食べないのどちらが正しいということははなく、好みや地域の風習による部分が大きいようです。尚、桜餅に使われる葉は生の葉ではなく、塩漬けに加工されたものです。自然に生えている桜の葉をそのまま食べる習慣は、基本的にはありません。
余談ですが、桜餅は「関東風」と「関西風」に分かれます。


桜の葉には毒がある?
桜の葉には毒がある…そう聞いたことがあるかもしれません。
実は、桜の葉には「クマリン」という有毒の成分が含まれています。一方で、桜餅の独特な香りの元になっている芳香成分でもあります。
「クマリン」は大量に摂取すると、特に肝機能に影響を与える可能性があると言われていますが、桜餅の葉を食べる程度の量であれば健康への影響はほとんどないとされています。
実際、長く食文化として利用され、令和を迎えた現在でも使われ続ける素材です。そのことからも危険性は低いだろうと判断できると思います。
とは言っても、生の葉を大量に食べるようなことは想定されておらず、あくまで香りを楽しむための食材として使われるのが基本です。どんなものでも食べ過ぎには注意が必要です。

桜餅の葉はなぜ食べる?
少量と言っても桜の葉には「クマリン」という毒素がはいっているのは事実です。
それでも桜餅に桜の葉が使われる理由は、前述の通り香りを楽しむためです。つまり、無理に食べる必要はないと言えます。
桜の葉を塩漬けにすると、独特の甘い香りが生まれます。この香りが餅やあんこに移ることで、春らしい風味が引き立つのです。また、昔は現在のような保存技術がなかったため、塩漬けの葉で包むことで食品を長持ちさせる役割もありました。
桜の葉は見た目の飾りだけでなく、香り付けや保存のための手段として使われてきました。その姿を継承して、現在でも和菓子店では桜餅は桜の葉で包んだ状態で提供されることが一般的です。
桜の葉は全て食べられる?
桜の葉と紹介してきましたが、もちろん桜にも種類があり、そのすべてが食用となっているわけではありません。桜餅に使われる葉は主に「オオシマザクラ」という品種のものです。
オオシマザクラの葉は大きく柔らかいため、塩漬けに加工しやすく、香りも良いことから和菓子に利用されています。
一方、公園や街路樹でよく見かける最も有名な桜「ソメイヨシノ」などは、食用として使われることはほとんどありません。食べられるかどうかというより、香りや葉の質が桜餅に向いていないためです。実は、桜餅の葉は専用に栽培・収穫されたものが加工されています。
花見の席などで、桜の葉をそのまま採って食べる、というのは避けた方がよいでしょう。なにより無粋です。

桜の花は食べられる?
次に気になるのは桜の「花」が食べられるか、ではないでしょうか?
実は桜の花も食べることができます。そして和菓子などに使われる桜の花も葉と同様に、生のままではなく塩漬けに加工されたものがほとんどです。
例えば、お祝いの席などで出される「桜湯」は、塩漬けの桜の花にお湯を注いで香りを楽しむ飲み物として知られています。桜の花にもほのかな上品な香りがあり、塩漬けにすることでその風味がより引き立ちます。
とは言っても、桜餅の葉と同じく、食用として利用されるのは専用に加工されたものが基本です。公園などに咲いている桜の花を摘み、そのまま食べるのはやめましょう。やっぱり無粋です。
まとめ|桜の葉は食べられるが主役は香り
桜の葉は食べることができ、実際に桜餅では塩漬けの葉が使われています。
ただし、その役割は「葉を食べること」よりも香りを楽しむことにあります。
葉から移る桜の香りが、餅やあんこの甘さとあわさって、より深い味わいを生み出していると思います。主目的は香りであり、葉を食べるかどうかは好みによって分かれることも多く、無理に食べる必要はありません。
日本の和菓子文化には、こうした植物の香りを生かしたものが数多くあります。笹団子などはその代表だと言えると思います。
一方で桜の葉には少量とはいえ毒があるのも事実。食べ過ぎにはほんの少し注意が必要です。
東京戸張株式会社のWEB担当。
兼業農家に生まれ、家庭菜園と米づくりの経験は20年近くとなる。
副業でミミズを育て売るというかなり特殊な父親に育てられた。
土いじりもパソコンいじりも好き。だが、この世界で最も嫌いなものはきゅうり。














