【悪魔の実】デザートスカッシュは甘くない!|スイカそっくりの危険植物

【悪魔の実】デザートスカッシュは甘くない!|スイカそっくりの危険植物

■最終更新日:2026.2.19

【悪魔の実】デザートスカッシュは甘くない!|スイカそっくりの危険植物

「デザートスカッシュ」と呼ばれるスイカによく似た実。
食後の甘いお菓子に使われそうな響きに加え、見た目は小玉スイカに瓜二つ…ウリだけに。
もし店先に並んでいたら、まず間違いなく購入する人が現れるでしょう。
しかし、実は名前の「デザート」は甘味ではなく別の意味を表します。さて、この植物は安全に食べられるのでしょうか?

デザートは「甘味」ではなく「砂漠」の意味

スイカのような見た目をしたこの瓜。通称を「デザートスカッシュ」、正式な名前は「コロシントウリ(瓜)」と言います。
「デザート」と聞くと甘い食後のお菓子を想像するかもしれませんが、この「デザート」は、甘味を意味する「dessert」ではなく、砂漠を意味する「desert」です。スペルは「s」が一個少ないのです。
デザートスカッシュは、原産地が乾燥地帯であることから名付けられた呼称で、味や用途を示す名前ではありません。
ちなみに「スカッシュ」の部分も、清涼飲料水などに使われる、果物をなどを「押しつぶす(squash)」の意味ではなく、インドアスポーツの「スカッシュ」のボールに似ていることに由来しています。

カタカナ表記では区別がつきにくい上、見た目がスイカそのものであるため「甘い植物なのでは?」という誤解が生まれやすいのがデザートスカッシュの特徴です。名称の由来を知るだけで、この植物への印象が大きく変わったのではないでしょうか?

×甘味「dessert」、〇砂漠「desert」

食べられる?結論は「食用不可×

結論から言えば、デザートスカッシュは食用には適しません。
果実にはククルビタシン類と呼ばれる強い苦味成分が含まれており、摂取すると腹痛や嘔吐、下痢などの中毒症状を引き起こすおそれがあります。
これらの成分は加熱しても分解されにくく、「煮れば大丈夫」というものではありません。見た目がスイカに似ているため誤食のリスクもありますが、安全に食べられる植物ではないことを知っておきましょう。

■下痢・嘔吐などを引き起こす

デザートスカッシュを多量に摂取した場合、下痢や嘔吐などを引き起こし、必要な体内の水分が排出されるため、脱水症状につながることも少なくありません。
利尿効果など一部の成分が薬学利用されてもいますが、デザートスカッシュを食べることは現実的ではありません。

■花言葉は「苦痛」

デザートスカッシュは、スイカに似た黄色い花を咲かせますが、その花言葉は驚くことに「痛み」「苦痛」です。実が苦く有毒であることに由来し、砂漠地帯では「悪魔の実」とまで呼ばれています。
食べてはいけないことを諭す、鮮烈であるとともに適切すぎる花言葉です。

花言葉が……苦痛?危険すぎるでしょ!

似ているけど食べられるスイカとの違い

一方で、見た目がそっくりなスイカは何故美味しく食べることができるのでしょう?
それは一般的なスイカが「品種改良によって甘味が高められた安全性の高い果物」だからです。食べやすいよる人間の手が加えられた植物だと言えます。
しかしデザートスカッシュは一部を除きほとんどが野生の植物であり、食用として改良された歴史はありません。スイカが糖分を多く含むのに対し、デザートスカッシュは強烈な苦味を持ちます。
外見が似ていても、栽培目的や成分がまったく異なる別物です。
似て非なるという言葉が、そのままスイカとデザートスカッシュにはあてはまります。

まとめ|名前と見た目にだまされるな!

デザートスカッシュは、スイカでもその他の甘い果物でもなく、「砂漠(dessert)」に由来する名前を持つ有毒のウリ科植物です。
スイカに似た外観と紛らわしい名前が誤解をまねきますが、実際には食べられる植物ではありません。その見た目や響きから安全性を判断しがちですが、植物の世界ではそれが通用しないことが多々あります。
デザートスカッシュに限った話ではありませんが、どんなに既知の野菜や果物に似ていても、不明なものは口にしないことが重要です。特に初めて訪れる地では尚更です。

とはいえ、想像してみてください。もし砂漠で遭難し水もない状況。そんな時、目の前にスイカによく似た植物が……デザートスカッシュが「悪魔の実」と呼ばれるのも納得の理由なのではないでしょうか?

砂漠地域に点在するデザートスカッシュ。

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