■最終更新日:2026.1.30
ミカンの白い筋(アルベド)は食べるべき?捨てていい?
ミカンをむいたとき、房のまわりについている白いフワフワした部分。
キレイに取って食べる人もいれば「これは捨てるもの」と思っている人も多いのではないでしょうか?
5歳になる筆者の息子も、必ずキレイに取り除いてから食べています。
この白い部分、正式には「アルベド」という名の白い筋は、本当に取り除くべきなのでしょうか?それとも、実は食べた方がいいのでしょうか?
なんとなくの習慣で捨てているその白い部分について、栄養や体への影響という視点から、はっきりとした答えを出していきたいと思います。

正解発表|ミカンの白い部分は食べるべき?捨てていい?
アルベドは食べるべきか、捨てるべきか。
その答えは「基本的には食べた方がいい」、です。
アルベドには、食物繊維(ペクチン)やヘスペリジンなどの成分が含まれており、腸内環境の改善や血流サポートといった働きが期待できます。特に体も冷え込む冬場は、体調管理の面でもプラスになる部位だと言えます。
しかし一方で、苦味や食感が苦手な人や胃腸が弱い人にとっては負担になる場合もあります。そのため「栄養的には優秀だが、必須ではない」という位置づけが正確です。
つまり、アルベドは捨てても間違いではないが、食べられるなら捨てるのは少しもったいない部分だと言えます。
アルベドは何のために存在している?
ミカンの白い部分であるアルベドは、単なる「余分な皮」ではなく、知られざる重要な役割をはたしています。アルベドは外側のオレンジ色の皮(フラベド)と果肉の間に位置し、果肉を衝撃や乾燥、温度変化から守るクッションのような存在です。
また、水分を保持する働きもあり、果実が熟す過程で、中身を安定した状態に保っています。
つまり植物の構造上、アルベドは最初から「食べる・捨てる」を想定された部分ではなく、ミカンが美味しく育つために必要な組織なのです。
アルベドに含まれる栄養素|なぜ体にいい?
アルベドが体に良いとされる理由は、その栄養成分の多さにあります。
特に多いのが「ペクチン」と呼ばれる水溶性の食物繊維で、腸内環境を整え、血糖値の急上昇を抑える働きが知られています。
また「ヘスペリジン」などのフラボノイド類も含まれ、血流の改善や抗酸化作用が期待されます。これらの成分は果肉よりもアルベドに多く含まれていることが多く、栄養面だけを見れば白い部分を取り除いてしまうのは少しもったいない食べ方と言えるかもしれません。
食物繊維でお腹を下す可能性も
栄養成分が優秀なアルベドですが、必ずしも食べるべきだと言い切れない部分があります。
それはアルベドに含まれる食物繊維が、お腹を下してしまうことがあるからです。
アルベドには食物繊維が多く含まれており、胃腸が弱い人や食物繊維に敏感な人は、お腹が張ったり下してしまうこともあります。
特に空腹時に大量に食べたり、短時間で何個もミカンを食べると、消化器官への負担が大きくなりがちです。子どもや高齢者が嫌がる場合も無理に食べさせる必要はなく、体調や体質に合わせてアルベドを取り除くことも重要です。
なぜ「ミカンの白い部分は取るもの」と思われているの?
しかし多くの人がアルベドを取る理由には、栄養素以外の理由が強いようです。
というのも昔のミカンは現在よりも酸味や苦味が強く、アルベドが口当たりを悪くする原因になりやすかったと言われています。
また、見た目や食感を重視する食文化の中で、「白い部分はきれいに取るもの」という習慣が親から子へと受け継がれてきました。こうした経験則が積み重なり、いつの間にか「白い部分=不要」というイメージが定着したと考えられます。
【まとめ】ミカンのアルベドは取る?取らない?
ミカンのアルベドは、栄養面では優秀な部位であり、食べられるなら積極的に取り入れたい存在です。ただし、食物繊維を多く含むため、お腹を下してしまう可能性もあり。体質や好みによっては無理に食べる必要はありません。
重要なのは、「知らずに捨てる」のではなく、「知った上で選ぶ」ことです。
アルベドの役割や栄養を理解したうえで自分に合った食べ方を選ぶことが、ミカンをもっと楽しむコツとだと言えるかもしれませんね。
東京戸張株式会社のWEB担当。
兼業農家に生まれ、家庭菜園と米づくりの経験は20年近くとなる。
副業でミミズを育て売るというかなり特殊な父親に育てられた。
土いじりもパソコンいじりも好き。だが、この世界で最も嫌いなものはきゅうり。












