【ジャガイモの実】食べられる?ミニトマトに似た実の正体と注意点
家庭菜園や畑で、ジャガイモにミニトマトのような実が付いているのを見たことはありませんか?
この実は食べても大丈夫なのでしょうか?それとも注意が必要なのでしょうか?
見た目に惑わされやすいジャガイモの実について、注意すべきポイントを紹介していきます。
※本記事は、特定の植物の摂取を推奨するものではありません。

ジャガイモの実は食べられる?
いきなり結論ですが、ジャガイモの実は食べられません。
見た目はまるでミニトマトそのもの。しかし多くの場合、ミニトマトのように鮮やかな赤色にはなることはありません。まれに品種差で黄色や赤褐色が強くなることはありますが、「赤い=安全」ではありません。赤ければいい…そんなことは無いのです。
ジャガイモの実が食用として利用されることはなく、もし誤って口にすると健康被害を起こすおそれがあります。
ジャガイモは「地下の茎(いも)」を食べる作物であり、地上部にできる実は有毒な成分を含んでいます。もし畑で見つけても、食べない・口に入れないことが何より大切です。
ジャガイモの実に含まれる毒素
【ジャガイモの実に含まれる主要な毒素】
・ソラニン
・チャコニン
ジャガイモの実には「ソラニン」や「チャコニン」と呼ばれる天然の毒性成分が含まれています。
これらは植物が外敵から身を守るために持つ物質で、特にナス科の植物に多く見られます。
ソラニン類は加熱しても分解されにくく、少量でも摂取すると腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状を引き起こすおそれがチャコニン
繰り返しますが、見た目がミニトマトに似ていても、安全性はまったく異なるため、ジャガイモの実は食べてはいけません。

触るだけなら無害?
ジャガイモの実は、基本的には触るだけで健康被害が出ることはありません。手に持ったり観察したりする程度であれば問題ないとされています。
ただし実の汁が傷からでている場合など、その実が少しでも濡れていると感じたら、口や目に入らないよう注意し速やかに洗い流しましょう。特に小さな子どもは、触った手をそのまま口に入れてしまうことがあるため、大人が見守ることが大切です。
ジャガイモの実の役割
一般的にジャガイモは地下部分の茎(いも)を食べ、前年に収穫された小さな塊茎(タネイモ)を使い「栄養繁殖」で増やす作物です。考えてみると、実の必要性が全く感じられません。
いったい何のために実がなるのでしょう?
ジャガイモの実の中には、他の野菜同様に「種子」が入っています。
種子といえばもちろん「有性生殖」のための器官で、ジャガイモも他の植物同様、種子を使いその数を増やすことができます。。しかし、実際にジャガイモを種から育てるということはほとんどありません。
なぜならジャガイモは種子よりタネイモから育てる方が、発育もよく収穫量も多くなるためです。安定した品質のジャガイモを収穫するには、実に含まれる種子を使うより、タネイモから育てる方が圧倒的に効率的なのです。
まとめ|万が一の場合、自己判断をしないこと
ジャガイモの実は、見た目がミニトマトに似ていても食べられるものではありません。
ジャガイモの実にはソラニンなどの毒性成分が含まれており、誤って口にすると体調不良を起こすおそれがあります。
実は植物にとっては種を残すための重要な器官ですが、残念ながら私たちの生活で役立つ場面はほとんどありません。そのため見つけたら処分してしまうのが確実な対処法とも言えます。
万が一口にしてしまった場合、食べた量に関わらず、自己判断をせず、医師や専門家に相談するようにしましょう。
東京戸張株式会社のWEB担当。
兼業農家に生まれ、家庭菜園と米づくりの経験は20年近くとなる。
副業でミミズを育て売るというかなり特殊な父親に育てられた。
土いじりもパソコンいじりも好き。だが、この世界で最も嫌いなものはきゅうり。












