■最終更新日:2026.1.23
香港グルメとお茶|飲茶・茶舗・茶器店で楽しむ香港旅行ガイド
美食の街、香港。大都会でありながら、ノスタルジックな雰囲気が混在する景色の中で、人々はお茶を楽しんでいます。
この記事では、香港と言えば!な飲茶や烏龍茶、日本ではちょっと珍しいお茶までご紹介します。旅行に行かれる方はぜひ、「香港のお茶」に注目してみてくださいね。

お茶の前に…香港にはいつ行くべき?
お茶の前に、香港を訪れる時期について。
雨も少なく、涼しい冬の時期(12月~2月頃)は観光にうってつけ!…と思いきや、筆者はあまりおすすめしません。
実はこの時期は北〜北東の風が強まり、中国大陸側から空気が流れ込んでくるため、大気がきれいとは言えないのです。筆者が以前年越しを香港で過ごした時は、ヴィクトリアハーバーの向こう岸もかすんで見えるほどで、喉がちょっと辛く感じました。(※空気の感じ方には個人差があります。)
──と、いきなり心配事から示してしまいましたが、せっかく行くのであれば、青空と南国の雰囲気を感じる時期の香港が良いと思います。 下の図は2024年の香港都市部のPM2.5を月別にまとめたグラフです。(※実データは複数測定所で出ていますが、代表地点の月平均を抜き出した形にしています。)

参考:「Air Quality Statistical Summary 2024」
https://www.aqhi.gov.hk/common/api_history/english/report/files/2024StatSum_en.pdf
最も空気が澄んでいるのは6~8月の夏ですが、南国の真夏は観光にはちょっと暑すぎる…。
そこでオススメは4~5月と9月~10月!
特に9月の中秋節付近は、ランタンの飾りつけや月餅、文旦など美味しい物もたくさん出回るのでおすすめです。(台風に当たらないかは運ですが)
これは個人の好みですが、日本の秋ごろに南国に向かうと、「夏を延長できる」感じがして得した気分になります。

香港といえば…飲茶の「茶」ってなに?
香港と言えば「飲茶(ヤムチャ)」ですよね!これは中国全土で一般的な文化というわけではなく、広東省、香港、マカオで親しまれているものです。飲茶は「お茶を飲む」だけでなく、饅頭などの点心(中国の軽食)と一緒にお茶を飲むことを指します。
香港でチャレンジしたい飲茶ですが、ひとことに「お茶」と言ってもどんなものがあるのでしょうか?

飲茶のお茶の定番は大体【5種類】です。
お店に行くと大体「なんのお茶にする?」と聞かれるので、気になるものを頼んでみましょう!
1. 鉄観音茶
烏龍茶の部類に入るお茶ですが、日本のペットボトル飲料でみられるものと違い、抽出したお茶の色は淡く、さっぱりしつつも甘みのある後味です。主な産地は福建省か台湾です。
日本では「てつかんのん(ちゃ)」と呼ばれていますが、発音は「ティックンヤム(チャ)」です。ただし、ガヤガヤした店内でうまく聞き取ってもらう自信がなければ、文字を見てもらうのが無難です。
2. 水仙茶
烏龍茶の部類に入るお茶で、実際にスイセンが入っているわけではありません(本物の水仙は毒ですからね!)華やかな香りが特徴で、抽出したお茶の色は赤茶色です。日本で飲むペットボトル飲料でみられるものに近いイメージのお茶です。
3. 茉莉花茶
ジャスミンティーです。
色々なものに使われるので「茉莉花」と書いてあったら「ジャスミン」だな、と覚えておくと便利です。さっぱりしています。
4. 寿眉茶(サウメイチャ)
中国茶の発酵度合いを示す6種のうち、「白茶」に分類される微発酵茶です。白茶は「白毫銀針」「白牡丹」など収穫する茶葉の部位によって種類が変わりますが、「寿眉」は比較的安価で普段使いのお茶と言えます。渋みが少なく、ほのかに甘さを感じる優しいお茶です。
5. 普洱茶(プーアル茶)
ヤムチャさまにプーアル、プーアル茶です。雲南大葉種という種類の樹から収穫、加工した黒茶の一種で、中国茶の中で最も熟成度合いが深いお茶です。
実はけっこうお高いお茶ですが、上手に入れるのが少々難しく、筆者が以前茶葉を買って自宅で淹れた際は土の味になってしまいました…。初めは面倒を見てくれるお店でチャレンジするのがおすすめです。
上記が定番の「飲茶のお茶」ですが、お店によって違ったり、メニューが読めなかったりすることもあると思います。そんな時は、周りのテーブルを参考にするのも楽しいですよ!地元の人がおいしそうに食べていれば、きっと大正解のはず!
そんな魅力的な飲茶文化ですが、香港の点心・飲茶店は減少傾向にあります。カジュアルなお店は入りやすいですが、美味しく地元に愛されるお店にもできるだけ訪れたいですね。

アフタヌーンティーも外せない!海辺で優雅に
香港と言えば英国文化も色濃く残る街。そこで外せないのがアフタヌーンティーです!
リッツカールトンで眺めるヴィクトリアハーバーも素敵ですが、せっかくなら違う海も見たいところ。
【おすすめ】The Verandah(露台餐廳)
香港島の南側のレパルスベイ(淺水灣)は映画「慕情」の舞台になったことで有名ですが、人が多くなく落ち着いたエリアです。そんなレパルスベイにある老舗ホテルが「The Verandah(露台餐庁)」!忙しない香港でも、ゆったりとしたリゾート気分が味わえます。
こちらで頂けるのは3段トレイのTHE・アフタヌーンティー!時間は午後3時30分~午後5時30分で、予約の際に時間帯を間違えるとランチ、ブランチメニューになるので注意してください。


また、アクセスは香港島の中環などからバスで淺水灣(レパルスベイ)停留所下車で行けるので、島の反対側でも難しくありません。砂浜にも降りられるので、ビーチも一緒に楽しみましょう!


参考:「The Verandah」
https://www.therepulsebay.com/en/dining/the-verandah-afternoon-tea
香港街中の茶餐廳でティーブレイク!
茶餐廳(チャーチャンテン)とは、軽食も楽しめる喫茶店のような大衆食堂です。
菠蘿油(ポーローヤウ)や西多士(サイドーシー)といった甘いメニューが代表的で、ほかにもマカロニなどのいわゆる「香港式洋食」や、麺類・ご飯ものが用意されていることもあります。こうした料理と並んで欠かせないのが、香港独特のお茶の飲み方です。

1. 港式奶茶(香港式ミルクティー)
香港と言えばこれ!濃~く煮出した紅茶に、エバミルクを加えた濃厚なミルクティーです。エバミルクの牛の絵柄カップでいただくホットが定番です。

2. 鴛鴦奶茶
香港定番の不思議飲料。コーヒーと濃い紅茶、そこに大抵エバミルクと砂糖を入れた飲み物です。エバミルクのせいか、どちらの主張も強くない不思議な味です。不思議なのに万人受けしそうな美味しさをもっているので、ぜひチャレンジしてみてください。
自宅でチャレンジするときには、練乳ではなくエバミルクで!
3. 凍檸茶(香港式レモンティー)
香港でアイスレモンティーを頼んだら、スライスレモンが4枚は入ります。氷とシロップたっぷりの紅茶の中で、レモンをガシガシつぶしながらいただきましょう。爽やかな香りと濃厚な甘酸っぱさに思わず「うまぁ!」と声が出ます。かなり甘いので、「紅茶味のレモネード」という方がイメージしやすいかもしれません。

ちなみに、香港ならどこのコンビニでも買える「維他VITA 檸檬茶(ビタレモンティー)」はつぶした後の香港レモンティーの味をリアルに再現しています。
中国茶を買おう!中環エリアおすすめ茶葉販売店4選
お店で美味しいお茶を飲んだら、自宅用にも欲しくなりますよね。
でも、空港で買うのは少し味気ない…、そんな時は街中のお茶屋さんにチャレンジしましょう!香港島の中環(セントラル)エリアには特に茶葉のお店が多いため、その中から4店舗を紹介します。
1. 福建茶行(Fukien Tea Co.)
自家焙煎した鉄観音を中心に、プーアル茶なども置いているお茶屋さんです。
鉄観音の焙煎は6時間と60時間の2種類で、お店が忙しくなければ焙煎の機械を見たり、2種類のお茶を試飲して比べさせてくれます。中国茶の淹れ方は日本茶と異なるため、美味しい淹れ方も聞いてみましょう!

トレードマークのペガサスが描かれた缶や包み紙のデザインがとても素敵なうえ、「金(カン)」ちゃんという白猫も可愛く、店主さんも親切なお店です。
筆者はいつも缶を自宅用、紙包装をお土産用に購入しています。(かわいい缶はいくらあってもいいものです)

■場所:6號 Mercer St, Sheung Wan, 香港
https://maps.app.goo.gl/muPzwHCYsFFnMe2s7
2. 林奇苑茶行 – 中国茗茶専家
お手頃なお茶から高級茶まで幅広い品ぞろえがあるお茶屋さんです。量り売りのほか、100~150gにパックされた商品もあるので、色々な種類を試してみたい方におすすめです!
■場所:香港 Sheung Wan, Bonham Strand, 105-107號號地下
https://maps.app.goo.gl/hbcoeMjKnPgJubuz5
3. 美香村茶荘
小さめのお店ですが、様々な種類の茶葉を量り売りしています。こちらのお店のうれしいポイントは、少量で購入できること!銘柄によって異なりますが、50~75g程度から購入できるものも多いです。リーズナブルなお茶もあってお土産にも優れているほか、「人参烏龍茶」など日本ではお目にかからないフレーバー烏龍茶があるのも楽しいです。
■場所:G/F, 6 Gilman’s Bazaar, Central, 香港
https://maps.app.goo.gl/5GNGNAUE73GVtngf7
4. 祥興茶行(Cheung Hing Tea Hong)
こちらのお店は中国茶だけでなく、紅茶とコーヒー豆の種類が豊富です。香港の個人店で紅茶とコーヒーを購入できる老舗は珍しいと思います。混み合うことが多いため、午前中早め、9~10時ごろに伺うのがおすすめです!
■場所:18 Queen’s Road West, 18 Queen’s Rd W, Possession Point, 香港
https://maps.app.goo.gl/6SH3vXnjFD21fB7E7
中環おまけ①:源興香料公司のスパイス
せっかく中環(セントラル)に行くなら、スパイスも見ていきましょう!
こちらのお店は駅の方面からキャットストリートに行く階段の途中にあるのでぜひ立ち寄りたいところ。様々な種類の香辛料が少量から購入できます。山椒だけでも青山椒、実山椒、花椒などいろどり豊か!他にも、チキンスパイスなど調合した物まで揃っています。 お店の方が親切で、運が良ければ猫ちゃんにも会えますよ♪


■場所:G/F, 19 Tung St, Sheung Wan, 香港
https://maps.app.goo.gl/6ZTHSWXaC4BwyDMk7
中環おまけ②:九龍醬園の醤油
もう一つおまけに、調味料も見ていきましょう!
香港製の醤油を製造・販売をしているお店です。他にもオイスターソース、ごま油、豆板醤や漬物など様々な調味料がずらり。防腐剤・着色料フリーのこだわりの品でちょっと高級品ですが、希少な「香港製」のプロダクトは良いお土産になるはずです。
瓶は重たいイメージがありますが、小さいサイズもあるので持ち歩きも問題ありません◎

お茶請けにも、香港のお菓子、そして麺
当然必要ですよね、お茶請け!
中環(セントラル)エリアのお茶屋さんを紹介したので、お菓子も近くで揃えます。
1. Jenny Bakery Sheung Wan(珍妮曲奇聰明小熊 上環店)
ジェニーベーカリーは有名なクッキー屋さんです。定期的に新しい絵柄に変わる缶はいつもかわいい熊の柄です。こちらのクッキーはサクサクほろほろで、バターがたっぷりの悪魔的なおいしさです…。バターはニュージーランド産を使い、マーガリンやショートニング、防腐剤、人工着色料は不使用と素材にこだわっており、これに代わる味はなかなかありません。
人気店のため行列になることも多いですが、回転が速いのでそれほど待たず、並んでも試してみることをおすすめします。その人気ゆえ偽物も売られていますが、正規店(上環店、尖沙咀の2店舗)で購入すれば間違いはありません。

■場所:號地舖, 15 Wing Wo St, Sheung Wan, 香港
https://maps.app.goo.gl/7as9wFFZMgEToY4k9
https://jennybakery.com/ja/
2. 啓発茶荘
こちらは中国茶のほかに、ナッツやデーツ、ドライフルーツなどの香港らしいお茶請けの品ぞろえが豊富です。ほかにも茶器など雑貨もあるので、お茶周りの品をそろえるには便利なお店です。
■場所:132 Wing Lok St, Sheung Wan, 香港
https://maps.app.goo.gl/15651xinY8oLvEmZ8
3. 勤記粉麺廠
香港での食事とお茶の組み合わせも忘れられない…そんな人には手作り乾麺!
こちらのお店では、香港独特の細い麺に様々な素材が練りこまれた麺を販売しています。野菜、エビ、ホタテ味など、様々な種類があり、分量ぶんのお湯でゆでるだけで、練りこまれた出汁が出てスープ付きの麺になります!あっさりとして、身体に良さそうな優しい味です。
■場所:15 Peel St, Central, 香港
https://maps.app.goo.gl/hYfG2GKXxFYyt2sdA
※途中でご紹介した「九龍醬園」のすぐ近くです!

ちなみにこちらの麺は、お好みで調味料を足して食べます。 筆者のお気に入りは…「老干媽 風味豆鼓 油制辣」!
豆鼓(黒豆の発酵調味料)の塩味とうまみ、辣油の辛みが絶妙で、勤記粉麺廠のようなあっさりした麺や鍋に最高に合います!
香港のかわいい食器たち
お茶、お菓子、麺ときたら器も必要ですよね!なんとなくイメージする、中国茶を入れるための小さい急須などの茶器や、景徳鎮のカラフルなお皿は、中環(セントラル)の茶葉店やキャットストリートを歩けばたくさん見つかります。 そんな中でも「わざわざ目指して行きたい!」と思うお店をご紹介します。

1. 粵東磁廠 (Yuet Tung China Works)
商業ビルではないので入るときに少し戸惑いますが、人気のお店なので安心して入ってください。お店に入ると、食器が積み重ねられていて圧倒されます。レンゲ等のカトラリーからティーセット、大きな壺まで何でもあり!本当に沢山の食器があって、すべてを見尽くすのは難しいくらいです。

お店の奥では、職人さんが手作業で絵付けをする「香港最古にして最後の工房」です。
中国語のラジオを聴きながら、もくもくと筆を動かす、なんとも静かな時間が流れます。

こちらの工房ではペニンシュラ食器(ペニンシュラ香港がかつて使用していた花柄の食器)を購入することができます。が、筆者が心惹かれたのは「農村柄」でした。

■場所:3/F, Kowloon Bay Industrial Centre, Unit 1-3, 15 Wang Hoi Rd, Kowloon Bay, 香港
https://maps.app.goo.gl/QjZsw1URSVJW2Vvz6
※九龍湾駅から徒歩10分ほど、「九龍湾工業中心」というビルの3階
2. 義順牛奶公司(Yee Shun Milk Company)
マカオ発祥、香港で最後の1店舗のこのお店。牛乳に絶妙な分量で混ぜるショウガ汁の反応で、プルンと固めてしまう不思議なミルクプリンは、日本ではなかなか味わえない逸品です。──器と言って、なぜミルクプリン屋さんを紹介するのか?
それは義順牛奶公司オリジナルの、かわいい牛柄の食器があるからです!温かいミルクプリンを食べて、牛さんを持ち帰ればいつでも香港を思い出すことができます。


3. 黑地(Hak Dei)
レトロな食器や生活雑貨が欲しい!でも埃っぽいのはちょっと…という方におすすめのお店です。ちょっと高級な古い食器や、箒やふきんなどの生活雑貨、アウトドアにも使える道具類など、歴史を感じさせながら洗練されたアイテムが揃っています。
取り扱っている香港老舗ブランド「CAMEL」の魔法瓶は、お茶の風味を守る香港らしい名品です。
筆者は以前、ドラゴンの茶碗と、飾り付きのショットグラスを購入しました。
実はこのショットグラス、我が家に何十年も前からあったガラスボウルと同じデザインでした。香港で生き別れの兄弟を見つけたようでうれしかったです。

■場所:香港 Mong Kok, Shanghai St, 618號地下G04c
https://maps.app.goo.gl/btpd6tuY4yZF56Pk8
4. 鶏公碗専売店
香港でたまに見かける、ニワトリの食器!広東から広まった庶民の器だそうで、シンガポールでも見かけます。いざ買おうとすると、「絶対にある」というお店はなかなかありません(たまたま見つけることはままあるのですが)。
鶏食器が絶対に欲しい方は「鶏公碗専売店」さんへ!正直香港中心部からは遠いのですが、種類が豊富で価格もお買い得、ニワトリの絵柄が丸っこくてかわいいのでおすすめです。
ちなみに前述の「粵東磁廠」さんにもニワトリ食器があるのですが、こちらはニワトリがスポーティーで簡素な絵柄です。

■場所:香港 Yuen Long, Tai Fung St, 20-24號, Polly Mansion, A2號舖
https://maps.app.goo.gl/bHSY9BFsAW52S2u38
おまけ:「榴蓮」って読めますか?
読めなくても結構、しかし意味を知っておいて損はありません。
榴蓮とは「ドリアン」のことです。香港にはドリアンがお好きな方が多いようで、果物本体の他にドリアン味のものが多々あります。ドリアンアイス、ドリアンケーキなどなど…一見してバニラ味や生クリーム味に見えてしまうので、知らないと結構驚きます。
香港に行く前に、「榴蓮」を覚えておきましょう。

農業資材の会社に勤めつつ、東京都の小さな庭とベランダで家庭菜園に励んでいます。
ウメ、イチジク、バラ、ハーブ、サボテンなどを育てています。また、実生のカキとアボカドを実らせるべく育成中。
INTJ-A/花木に着く虫は割りばしで取るタイプです。
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