【鳥インフルエンザ】感染経路や対策を解説!防鳥ネットが推奨!

【鳥インフルエンザ】感染経路や対策を解説!防鳥ネットが推奨!

【鳥インフルエンザ】感染経路や対策を解説!防鳥ネットが推奨!

例年冬の訪れとともに「鳥インフルエンザ」の話題・ニュースを目にする機会が増えてきているかと思います。スーパーでは卵の価格が高騰したり、動物園ではペンギンやフラミンゴなどの鳥類が見れなくなったりと、生活にもさまざまな影響を与える鳥インフルエンザですが、鳥インフルエンザはどのように発生し、どのような被害をもたらすのでしょうか。また、どのような対策を行えばよいのでしょうか。

病害としてだけではなく生活に影響の大きい鳥インフルエンザ

【感染経路】鳥インフルエンザはどこから来るのか?

鳥インフルエンザは、日本で冬を越す水鳥などの渡り鳥によって、大陸より日本に持ち込まれます。鳥インフルエンザウィルスを所持した渡り鳥と、鳥同士が接触することが主な感染経路のひとつとなります。しかし、どのようにして養鶏場の中に入り込むのか、という最後の経路は実はハッキリしていません。ニワトリが直接の接触しない(水場等にいかない)で感染したケースも数多くあり、感染したカラスが拡散しているとも、穴を掘って入り込むネズミのような小動物が持ち込んでいるとも考えられています。

主な経路は水鳥などの渡り鳥

鳥インフルエンザが流行する時期は?

鳥インフルエンザは、多くの場合10月~翌年5月末程度の間、流行が見られます。しかし実は鳥インフルエンザは毎年流行するわけではありません。なんと2004年の発生は国年では79年ぶりと、かなりの長期間鳥インフルエンザの被害は国内では見られませんでした。直近ですと2012~2013年、2019年も同様に鳥インフルエンザの発生はありませんでした。しかし直近では2020年から2025年現在まで5年連続し発生しており、2000年以降をみると流行しない年より流行する年の方が多いことが分かります。

高病原性と低病原性

鳥インフルエンザの中には「高病原性」「低病原性」のものが存在します。高病原性が名前の通りより危険性の高いウィルスで、一般に鳥インフルエンザと呼ばれる場合「高病原性鳥インフルエンザ」を指します。
「低病原性」は主に大陸の北部からの渡り鳥が所有するウィルスで、感染しても無症状で終わる例も少なくありません。ただし低病原性のウィルスであっても、次の鳥、また次の鳥と感染を繰り返していく中で変異し、高病原性のウィルスへと変わってしまうケースが多くみられます。このような連続感染は鳥が集団で生活する場所では特にリスクが高く、養鶏場などで多く発生する傾向にあります。
大陸北部からとは逆に、南西部(中東アジア方面)からはもともと「高病原性」であるウィルスが直接運ばれてくることが多く、いずれにしても警戒が必要なことに変わりはありません。

密集地では感染を繰り返しウィルスが変異

鳥インフルエンザがもたらす被害は?

鳥インフルエンザは非常に感染力が強く、数千、数万の単位で野鳥が死んでしまったという事例が海外では発生しています。もし養鶏場などで発生した場合爆発的な感染拡大を招いてしまうことや、生態系への影響はもちろん、希少生物は最悪絶滅になってしまうといった危険性が考えられます。
もちろん鶏のような家禽の減少は、食品の価格にも影響を及ぼします。日本でも2023年には、なんと全体の1割超もの養鶏が殺処分となった事例があります。

鳥インフルエンザの人間への影響

それでは人間が鳥インフルエンザに感染することはあるのでしょうか?
鶏肉やその卵を食べて人間が鳥インフルエンザに感染したという事例は、世界的に見ても報告がないとされています。特に加熱することで鳥インフルエンザは感染性を失うことが発表されており、たとえ口にする鶏が感染していたとしても、十分に加熱することで感染するリスクを大きく減らすことができます。しかしこれはあくまで「食べる」場合に関してのみで、鳥の排泄物に触れる、また死体など鳥自体に触れるなどの濃厚接触をした場合、人間でも稀に鳥インフルエンザに感染することがあるようです。

人間が鳥インフルエンザに感染した場合、1~10日程度の潜伏期間を経て、高熱や咳などの症状があらわれ、その後最悪の場合、死に至ることもあるそうです。

参考:鳥インフルエンザ対策 | 首相官邸ホームページ

鳥インフルエンザは何故殺処分になる?

一羽に高病原性ウィルスが認められたため、養鶏場内の全てのニワトリが殺処分となった、というニュースを見たことがあるかもしれません。多い年では一つの都道府県で300万羽以上が殺処分となってしまうケースも決して少なくありません。鳥インフルエンザのもたらす被害の項目でも触れましたがとにかく感染力が強く、養鶏場では一羽でも感染確認された場合、ウィルスの蔓延を阻止することは非常に困難で、養鶏場の外への拡散を防ぐために同敷地内のニワトリ全てが殺処分となってしまいます。
これは農林水産省の制定する「家畜伝染病予防法」の中で「殺処分および移動・搬出制限によりまん延防止、早期撲滅を図る」と定められています。

鳥インフルエンザの対策は?

農林水産省で「家禽飼養農場最大限の注意をお願します!」とした上で、高病原性鳥インフルエンザの具体的な対策ポイントとして以下の三点を挙げています。

農林水産省の掲げる3つのポイント

1. 鶏の様子が少しでもおかしいと感じたら家畜保健所に連絡を!
2. 農場周辺にウィルスが存在しているので、入退場時や敷地周辺の消毒により人・車両・塵埃によるウィルス持ち込み防止を徹底!
3. 防鳥ネットの設置・修繕、隙間の穴埋めなど、カラスなどの野鳥、痩せ動物侵入防止対策を再点検!

参考:農林水産省 令和6年度 鳥インフルエンザに関する情報について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r6_hpai_kokunai-99.pdf

上記3つのポイントからも、人間も鳥もその他の動物もウィルスを運ぶ媒介となりかねないと言うことが言えると思います。人間は意識的に自分たちの身体や周囲を消毒することができますが、鳥獣に関してはそうは行きません。そのため養鶏場への侵入そのものを阻止する必要があります。

鳥インフルエンザ対策には防鳥ネット

農林水産省よりも対策のポイントとして挙げられているように、鳥インフルエンザ対策には「防鳥ネット」がきわめて有効で、加えて安価です。音や光、匂いなどでの対策法もありますが、時間が経つと動物が慣れてしまい、野生動物と家畜との接触を安定して断つことができません。また、現在畜舎を防鳥ネットで覆っている方でも、寸法が足りていない場合や穴が開いてしまっているケースもあります。是非一度畜舎を確認してみてください。

建物を全て覆うように防鳥ネットを設置

東京戸張では、鳥インフルエンザ対策として推奨される防鳥ネットの畜舎への設置を、毎年たくさんの農家様よりご相談いただき施工しています。また、養鶏場に限らず例えば豚コレラ対策として豚舎にネットを張るといった、その他の病害対策としても東京戸張の防鳥ネット(防獣ネット)は多く選ばれています。鳥インフルエンザに限らず家畜の流行病の対策にお悩みの方は、是非お気軽に下記連絡先までご連絡ください。

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