【意外なほど簡単?】家庭菜園でみかんを育ててみよう。実は超初心者向けの果物!

【意外なほど簡単?】家庭菜園でみかんを育ててみよう。実は超初心者向けの果物!

【意外なほど簡単?】家庭菜園でみかんを育ててみよう。実は超初心者向けの果樹!

本ブログの家庭菜園関係の記事では、家庭菜園の醍醐味ともいえる収穫を多く楽しんで欲しいという理由から、収穫までの期間が短い作物を多く紹介してきました。
とはいえ家庭菜園の楽しみ方はそれぞれです。長い時間をかけて育つものも当然あり、時間をかけただけの魅力が、やはりそこにはあります。
我が家では今秋、7年前に苗木から植え付けた「みかん」が数多く実りました。
もしかしたら家庭菜園でみかんなんてできるの?と思われる方も多いかも知れません。しかしみかんは、家庭用という前提ではありますが、条件さえあえば意外なほど手軽に育てられる作物です。
本記事では家庭菜園でできた筆者の家のみかんと、その育て方についてご紹介したいと思います!

家庭菜園を長期的に楽しむなら「みかん」は超オススメ!

家庭菜園でみかんを育てよう!

家庭菜園を楽しみたい方へ「みかん」は本当にオススメできる果物です。
実は他の果樹に比べ育成がとても簡単で、家庭で楽しむ範囲では難易度も低く手間もかかりません。みかんは家庭菜園初心者向きといえる果物なのです。

■みかんの苗木はどこで購入できる?

筆者の家では7年前に、赤いニワトリのマークでおなじみの「コメリ」で、温州みかんの苗木を2本購入しました。一本は早生種のものを購入し、それぞれ収穫の時期がずれるよう栽培しています。
お近くにコメリのようなホームセンターが無い方は、楽天市場などのオンラインショップでも、苗木を簡単に購入することができます。

■植えてから実がつくのにどれくらいかかる?

種類にもよりますが、3~5年が必要とされています。はじめの1~2年は実がついても味が薄く、少しがっかりした気持ちになるかもしれません。
しかしそこを超えた翌シーズン、比較にならないほど美味しいみかんが実をつけます。収穫してもすぐ食べないのがポイントで、冷暗所などで少し時間をおくとより甘くなります。

■どのくらいの数の実がつく?

成熟した温州みかん、特に4年目以降の木には、年間で100個〜200個程度の実がなります。もちろん木が十分に大きくなり、栽培環境が整っていれば、それ以上の実をつけることも可能です。
ただみかんは過剰に実がなると、果実のサイズや品質が低下してしまうため間引きを行うことが推奨されています。間引きを行うことで1粒1粒のがしっかりと育ち、甘くておいしいミカンを収穫することができます。
実が少なすぎる場合は問題ではありますが、家庭菜園ではあまり実の数にこだわらない方が良いかも知れません。

というか剪定しないと果樹の重みで枝が折れます。

■樹木はどのくらいの大きさになる?

これもやはり種類や育て方によって変わってしまいますが、一般的には樹高約2〜3メートル程度に育ちます。樹幅も2〜3メートル程度で、特に温州みかんは樹形がかなりコンパクトにまとまります。
子供でも十分手の届く高さであり家族で収穫を楽しめます。また、大人でも腰が痛くなりにくい高さに果実がなってくれます。

みかんを収穫する息子。未就学児でも手の届く高さです。

■苗木はいつ畑に植えるのがいい?

みかんを植える時期は、はっきりと春または秋と言われています。
最も一般的であるのは春(3月~4月)で、気温が安定し成長期が始まることがその理由です。
対し秋(9月~10月)に植えることのメリットは、まだまだ温暖な気候が続くことと、冬に向け根が深くなることが挙げられます。みかん自身が来たるべき冬に向け準備を始める時期だと言えます。

■植える場所の選び方は?

「日当たりが良く、水はけが良く、風通しが良い場所」です。なんだってそうだろ!と言われてしまうかも知れませんが、実際にその通りです。
理想的な条件を以下に記述しますが、我が家の温州みかんは下記の条件を完全に満たしていません。

【みかん栽培の理想的条件】
・最高気温:夏に35°C以上の猛暑が続くと成長に影響します。遮光ネットなどで対策を!
・最低気温:冬の最低気温が0°C以上、-5°C以下の寒さには耐えられません。霜には特に注意!
・日照時間:果実の甘味に直結する要素です。1日6時間以上の日当たりを絶対に確保しましょう。
・降水量:1,200mm〜2,000mm程度が理想。足りない場合と真夏は水やりを!
・土壌:水はけが良い土で、pHは5.5〜6.5の弱酸性が最適です。

■肥料はどの程度必要?

みかん作りには肥料が重要とされていますが、正直こだわり過ぎるのは良くないと思います。
一般に推奨される種類や回数の肥料を与えようとすると「え?こんなに?結構大変だな」と感じてしまうからです。家庭菜園は楽しんでナンボだと思います。
実は「果樹用肥料」という果樹栽培に合わせ調整された肥料が、多くのメーカーより販売されています。どんな成分が良いのだろうと悩むより、まず最初に果樹用肥料を使うことがオススメです。
我が家の温州みかんはというと、比較的放置される時期の方が多く、それほどの肥料は使っていません。肥料を与える場合は根元に使うことを意識し、肥料より水やりを意識しましょう。

私のようなズボラ人間ではなく、徹底的に作り込みたいという方は、肥料の種類や与える時期について、以下のサイトに見やすくまとまっています。是非参考にしてみてください!

参考:農家WEB「みかんに肥料をやる時期」
https://www.noukaweb.com/mandarin-orange-fertilizer-seasons/#toc2

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■みかん栽培が可能な北限は?

温暖な気候が条件となるみかんは、国内でどの地域まで育てることができるのか気になる所だと思います。国内でのみかん栽培の北限は福島南部まで、とされるのが一般的なようです。日本海側では新潟下越地方までとされています。
これ以上北の地域でみかんを育てる場合は温室を用意する方が望ましいでしょう。
ちなみに我が家の畑は甲信越地方の南部に位置しています。みかんが植えられた畑は散見され、十分に育生できる環境だと感じています。

見た目が悪い!それも家庭菜園の醍醐味!

というわけで、今回収穫した温州みかんについて紹介したいと思います。
何と言っても見た目が悪い(笑)しかしそれも家庭菜園の醍醐味だと思います。
また少し皮が厚く、白い筋(アルベド)が多いようにも感じます。味はと言うと…意外なほど美味しい!
ここからどのように質を高めていけるかを考えるのも、家庭菜園を楽しむ要素のひとつなのではないでしょうか?

収穫したみかん。形は悪いが…意外なほど美味しい!
むくとアルベド(白い筋)がたっぷり…

自分でみかんを育ててみると、市販されているみかんが、如何に色や形が揃い美しいかがわかると思います。そしてどれも当たり前のように美味しく、農家の皆様のとてつもない労力を感じられると思います。

みかん以外の柑橘類も家庭菜園で楽しめる!

今回家庭菜園でのみかん栽培について紹介してきましたが、みかん以外の柑橘類ももちろん家庭菜園で楽しむことができます。
筆者の畑では「柚子」と「金柑」も栽培し実をつけていますが、樹木の高さを考えると大きくなり収穫が少し大変なこともあり、やっぱり温州みかんがコンパクトでオススメだなと感じます。

柚子。冬至に間に合うか
金柑。10年選手のため、実がなり過ぎています。

余談

みかんと同じ畑(敷地)で育てているほうれん草が、虫に食われ全滅しました…
同じ敷地で育てているため、まさに「蓼食う虫も好き好き」。虫にも好みがあるんだな…という印象です。
基礎中の基礎かも知れませんが、家庭菜園では特に「虫害対策」をしっかりと行うようにしましょう。
葉菜類の栽培では、トンネルを作っての防虫ネット・寒冷紗などの展張が特にオススメです!

壊滅したほうれん草…家庭菜園最大の敵は間違いなく虫です

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