猛暑・酷暑対策には遮光ネット!プロが語る本当のオススメ理由
近年の夏は、猛暑・酷暑・高温・異常気象などがパワーワードとなっており、期間も長期化する傾向が見られます。農業に携わる方々にとっては、作物への対策と同時にこれらからご自身を守ることを考えねばならないほどの状況となっているとさえ言えます。
しかし、遮光対策は一般的な遮光ネットから遮熱資材まで様々にあるため、選択に迷うこともしばしば。特に最近は、遮熱資材への注目度が高まり、急速に普及しつつありますが、生産コストや納期に時間を要するため、必要な時に必要な分を入手できないケースが多いと聞かれます。
本記事では、猛暑・酷暑に対し、多く用いられる遮光ネットについて、農業資材のプロが「本当のオススメ理由」についてご紹介していきたいと思います。

遮光資材の種類
太陽光を和らげ厚さを緩和する遮光資材には様々な種類のものが存在します。いくつか代表的なものをご紹介したいと思います。
■遮光ネット
お茶栽培やシイタケ栽培で黒色のものを多く目にする網目状のシートが遮光ネットです。遮光率によっては白色のものも存在し、薄手のもの、特に寒冷紗なども遮光ネットに分類されることがあります。
■遮光フィルム
主にガラス面に貼ることで遮熱や赤外線のカットに大きな役割を果たすのが遮光フィルムです。特に熱反射の効果の高いものは「リフレクトフィルム」とも呼ばれています。農業用としてはハウスの温度上昇の防止にも高い効果を発揮します。

■遮光カーテン
主に屋内の遮光に用いられるのが遮光カーテンです。特に厚い生地のものは最大100%の遮光率を誇り、写真撮影や現像の際に暗室を作る目的でも多く用いられます。
■遮光塗料
インク状のものやスプレータイプが存在し、シート状の他の製品と大きく異なるのが遮光塗料です。
耐候性に優れるものも多く一度塗ると数年効果を持続できる製品も多く存在します。
対象に「塗る」ことで効果を得られる点が最大の特徴と言えると思います。
中でもオススメは遮光ネット
代表的な遮光資材をご紹介しましたが、中でもオススメしたいのが遮光ネットです。遮光ネットには次のような特徴があります。
■他の遮光資材に比べて安価
おそらく他の遮光資材と比較した時に、遮光ネットの最も強く感じられるメリットは安価であることだと思います。遮光ネットは他の遮光資材と比較し素材が安く、一般的に安価です。
しかし、素材が安価という以外にも「遮光ネットが比較的に安価である」のには後述する理由があります。
■取り付けや展張が簡単
遮光ネットの良いところは「シート状の網という分かりやすい製品」であるところです。例えば遮光塗料のように、これには使用できないなどのような複雑な条件がなく、元々取り付けは簡単ですが、さらに便利に運用できるような加工も容易です。
■規格が豊富
遮光ネットは規格が非常に豊富です。遮光を目的としていますが「遮光率」の豊富さに関して、遮光ネットの右にでる遮光資材はないと思います。それは網目を細かくしたり粗くするだけで遮光率をある程度調整できる柔軟さが、遮光ネットにはあるからです。
このため素材の配合量などを変えることなく、同一の素材で広い遮光率に対応が可能となります。そのため生産は比較的容易となり、コストもある程度抑えることができます。
■媒介を必要としない
遮光ネットが他の商品と違うと言える点は、取り付けるための媒介を必要としない点です。
フィルムであれば「貼り付ける対象」を、塗料であれば「塗る対象」が必要です。
強いて言えば遮光ネットの設置にはヒモが必要ですが、あらゆる場所で柔軟に遮光対策ができるのが遮光ネットの強みの一つであると言えます。
遮光ネットをオススメする本当の理由
しかし上記のようなメリットの中、遮光ネットがオススメされる理由は別にあります。
農業資材のプロである弊社営業が、遮光ネットをオススメする最大の理由は「手に入りやすいから」だそうです。確かにどんなものでも需要に供給が追い付かない場合、価格は高くなり、納期も遅くなる傾向にあると言えます。
弊社営業の言葉をそのまま使うと「遮光ネットは暑さ対策へのベーシックな資材だが、広範に普及しており、取扱いメーカーも多く、入手は容易であるため、様々な対策方法や資材がある中、利用価値は高いと言える」そうです。
流通数が多いことのメリット
入手が容易である、つまり手に入りやすいということは、市場の流通数が十分に足りているという事です。それでは流通数が多いことにはどのようなメリットがあるのでしょう?以下にまとめてみました。
■競争が生まれ、品質が向上する
流通数が多いという事は、その商品やサービスを提供する企業が多く、競争が活発になることを意味します。多くの企業が似た商品を取扱う場合、自社製品を購入してもらうために消費者に選ばれるためにより品質の高い商品。競争によって消費者にとっては、より高品質でコストパフォーマンスの良い商品を手に入れるチャンスが生まれると言うわけです。
■価格の安定・低価格化
流通数が多い商品は、市場における供給量が豊富なため、需要に応じて価格が安定しやすくなります。競争が激しく需要が安定している場合は、特に価格が低下することが多く、消費者にとってはメリットになります。
■生産の効率化と品質の安定
販売数の多い商品は製造数が増える為、製造が機械化・効率化することで価格が抑えられるケースも少なくありません。オーダーメイドの商品と比較すると、特にこの違いは顕著だと言える思います。
また多く普及することで使用者からのフィードバックを多く集めることができ、ユーザーの使いやすい商品へと改良されていくことへと繋がります。
■選択肢が豊富
流通数が多いということは、消費者にとって選択肢が多いという事にもつながります。
その商品の種類やバリエーションも豊富であることが多いです。消費者は自分のニーズに合った製品や規格を探しやすいだけでなく、入手自体が比較的容易となります。

■供給が安定する
多くのメーカーによって供給される商品はその流通量が安定し、急な品切れのようなリスクが少なくなります。供給が安定するからこそ流通量が多い、とも言えそうですが、消費者は必要なときに商品を購入しやすくなるメリットは非常に大きいと言えると思います。
緊急の対策には遮光ネットが活躍
このように、流通数の多い遮光ネットには、製品の性能とは別に様々なメリットがあります。
それに加えもう一つ重要なだと言えるのが「急ぎ猛暑への対策が必要となった際に速やかに用意できるか」という点です。
近年では急激な気温の上昇から、例えばエアコンの設置が間に合わないと言ったニュースが多くみられます。もちろん遮光ネットにエアコンほどの冷却能力はないのですが、軒下に取り付けるだけでサンシェードとしての高い効果を発揮し、真夏では風通しなどにも影響されますが90%以上の遮光率であれば、シート下の気温を5度以上下げると言われています。
そしてなにより屋外となれば、エアコンとの重要性は逆転してしまいます。それほど、いたる場所で遮光ネットは柔軟に活躍できる素材であると言えると思います。

少し言葉は悪いですが「間に合わせ」や本命までの「つなぎ」という意味での活用にも、遮光ネットは最適の製品だと言えると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もともとは遮光ネットは野菜などの作物を守る農業資材として広く普及していました。しかし現在では保育施設の園庭やキャンプ場での熱中症対策など、遮光ネットはその活躍の場を大きく広げています。
これは、多くの場所で使用できる柔軟性と購入しやすい価格、そして農資材のプロが語るように「入手しやすい」という遮光ネット最大のメリットが、環境下、広く受け入れられているためだと言えるとおもいます。
急な猛暑・酷暑への対策に、弊社東京戸張でもさまざまな企画の遮光ネットを取扱っております。どうぞ下記のご連絡先より、最寄りの営業所、またはWEBフォームからお問合わせください。
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