新米を安く買える?農家から直接購入した価格や精米手順【2025年】

新米を安く買える?農家から直接購入した価格や精米手順【2025年】

新米を安く買える?農家から直接購入した価格や精米手順をご紹介【2025年】

お米の価格上昇に関する話題が多く報道されていますが、お米を安く入手する方法として「農家さんから直接購入する」方法も人気を集めています。
お米農家からもSNSなどで直接購入を呼び掛けているケースも多いのですが、実際購入するとなると、初めてのことには不安がつきものです。
本記事では、直接農家さんから購入した際の価格や、精米の方法や工程についてご紹介していきたいと思います。

農家さんから直接お米を買ってみよう!

購入したお米と購入価格

SNSやインターネット検索を行うと、意外と言えるかは分かりませんが、直販を希望する農家さんを多く見つけることができると思います。
今回、新米を購入させていただいたお米と価格についてご紹介します。

購入した30Kgの武川米(玄米)

■山梨県産武川米(むかわまい)を購入

今回、米農家さんより直接購入したお米は「武川米(むかわまい)」です。他県に出回ることが少なくご存知ない方も多いかも知れませんが、山梨県北杜市武川町で採れるコシヒカリの名称です。
ブドウや桃の生産量第一位として知られる山梨県ですが、「日照時間が最長」という知られざる全国第一位があります。南アルプスの清流の恩恵もあり、美味しいお米を作る条件が揃っています。

■武川米について

武川米(むかわまい)は山梨県特産のコシヒカリで、日本穀物検定協会の食味ランキングにおいて最高ランクとなる「特A」を10回獲得している他、過去には「日本一おいしいお米」にも選ばれたことのある山梨の誇るブランド米です。
その一方で、病害、冷害に弱く、背が高く倒れやすいなどの欠点も多いため生産量は少なく、「幻のお米」とも呼ばれています。

■購入価格は?

おそらく皆さんが一番気になる点は「いくらで買えるのか?」だと思います。
米農家さんによると「JAの概算金以下の価格で売ることはできない」とのことで、概算金と全く同じ価格で譲っていただきました。概算金自体は昨年より玄米30kgに対し7,000円高くなっているそうです。
農家さんの希望もあり正確な金額は公表できませんが、5kgの精白米が3,000円程度の値段となり、2025年9月現在の市場価格と比較し、1,000円前後安いことになります。
尚、玄米は精米すると1割程度が米ぬかとなり減ってしまうため、30kgの玄米を精米した後のお米の重量は27Kgほどとなります。

送料に関しては農家さん側が負担していただけるケースも少なくありませんが、今回は少しお話も伺いたく、直接車で受け取りに行きました。

なぜ玄米で買うの?

初めから玄米ではなく精米された精白米を買えばいいのでは?と思う方もいらっしゃると思います。その疑問の通り、量販店でも基本的に玄米ではなく精白米の状態で販売されていることがほとんどです。

ただ大量にお米を買う場合は玄米の方が適していると言えます。それは玄米が精白米に比べ、保存に向いているためです。
玄米から精白米へと精米を行うと米ぬかにより覆われていた時と比べ、米粒の空気に触れる面積が増えるため、酸化しやすくなりお米の劣化が進みやすくなるのです。
ですのでなるべく精米後は時間をあけずに食べるのが、美味しいお米の食べ方と言えます。精米後1~2ヵ月の間には食べきってしまうようにしましょう。

コイン精米機での精米手順

無事玄米を購入できた後は、早速コイン精米機を使い、購入した玄米を精米していきたいと思います。
コイン精米機を見たことのないという皆さん、ご安心ください。コイン精米機は全国に推定17,000台。東京都新宿区でさえしっかりと存在しています。(Quizknock様のYouTube動画で知りました…)

今回利用したコイン精米機、少し古く見えますが全く問題はありません。

■コイン精米機の使用方法

コイン精米機の使い方は非常に簡単です。基本的な流れは、お金をいれて玄米をセットし、ボタンを押すだけです。その後は全工程が自動的に行われ、精白米がでてくるのを眺めるばかりです。
30kgの玄米であれば精米にかかる時間は5分程度です。

「ボタンを押す」の工程では、精米後の白さを選ぶとこができます。白くするほどキレイな見た目の米粒にはなりますが、玄米から削る部分が多くなり、精米後の重量が減ります。私は精米する時はいつも中間となる「普通」を選んでいます。結局炊飯されると、全く気にならない白さになると思います。
(記事最下部に炊き上がり画像あります!)

①お金を入れる
②玄米をセットする
③ボタン(もみot玄米・白さ)を押す
④あとは出てくるのを待つばかり

■精米に必要な金額

精米にかかる料金ですが、コイン精米機のメーカーや機種により異なるそうですが、平均的には30kgの玄米に対し約300円となります。
もし籾から精米される場合は、少しだけ料金が高くなります。

■コイン精米機の注意点

コイン精米機の最大の注意点と言えるのが、特に古いタイプのものですが「100円硬貨以外使えないことがある」点です。
もともと10円玉などは使用できないのですが、新紙幣や新硬貨(500円玉)などが使えない場合があります。100円玉を数枚準備して精米機へと向かいましょう。

おびただしい注意書きの数々。100円玉必須です。

■精米機の底に少量の玄米が残る

コイン精米機の注意点の二つ目は、精米機の底に少量の玄米が残る点です。
危険防止のため格子が取り付けられており、取り除くことは非常に難しいです。そして、この残った玄米は次に精米する方のお米に混ざることになります。
こだわらないのであれば特に気にする必要もない量ではありますが、特にブランド米を精米し贈答品とされる場合などは、最初に精米機からでてくる100g程度を避けた方が良いでしょう。

精米機の停止後に残った玄米

米ぬかともみ殻は自由に持ち帰れる

コイン精米機には、お米を精米できる以外の大きなメリットがあります。
コイン精米機で玄米を精米すると、玄米から米ぬかが剝がされるわけですが、この米ぬかは自由に持ち帰ることができます。また、コイン精米機は「籾」の状態から精米することもでき、籾から精米した場合にはもみ殻も剥がされ、精米機付近の施設に蓄積されています。
この「米ぬか」と「もみ殻」は自由に持ち帰ることができます。特に精米を行った人でなくても持ち帰って構いません。逆に誰かが持ち帰らないと、施設から溢れてしまいます…
肥料としても使えるため、是非持ち帰ってください。

■米ぬかの入手方法

コイン精米機のメインとなる建物を出て周囲を見渡すと、メーカーにもよりますが、とても無骨な扉のついた鉄製の立方体が置かれています。
米ぬかは精米機からホースを伝い、この建物の中に蓄積されていきます。米ぬかを入れるための袋はされていませんので、各自で用意しましょう。

サビて読みにくいですが「米ぬかはご自由にお持ち帰りください」と書かれています
取れたての米ぬか。家庭菜園での肥料などに!

■もみ殻の入手方法

次にもみ殻ですが、同じく精米機の周囲を見渡してください。地面から少し見上げた位置に逆円錐型の建造物が見つかると思います。(形はメーカーによるかも知れません…)
こちらには精米機よりもみ殻が送られてきており、円錐下部のレバーを引くことでもみ殻を入手することができます。
こちらも同様に、もみ殻をいれるための袋は設置されていませんのでご注意ください。

かなり巨大なものなので見つけやすいと思います。
もみ殻には肥料効果はありませんがマルチング資材として有用です!

精米後のお米と炊き上がり

コイン精米機を使って精米したお米が下の画像になります。
精米したては少し熱を帯びていますがこれは普通のことなので特に気にする必要はありません。
熱が出過ぎると風味が消えてしまうとは言われているものの、家庭用の精米機での注意点となり大型の精米機では影響がないとされています。早速、自宅に帰り炊いてみましょう。

今回精米した武川米に限らずコシヒカリ全般に言えることですが、コシヒカリはアミロース含有量が低い、つまり比較的柔らかいお米です。特に新米を炊く際は少し水分を減らして炊飯しましょう。

本記事では、米農家さんから直接玄米を購入しコイン精米機を用い精米する過程を紹介してきました。市販されるお米と遜色なく精米、炊飯することができたと思います。
実際に新米を食べた感想などは別の記事でご紹介していきます!

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