サブカルから農業を始めよう。SWITCH2『牧場物語』発売決定!

サブカルから農業を始めよう。SWITCH2『牧場物語』発売決定!

サブカルから農業を始めよう。SWITCH2『牧場物語』発売決定!

近年、農業人口の減少がひとつの問題となっています。
農業人口の減少は、食料自給率の低下や耕作放棄地の増加や管理など、そこから派生する多くの問題の引き金となることが懸念されています。(もちろん農産資材を販売している弊社にとってもひとつの問題ではあります…)
この問題をどのように解決していくべきか…正直具体的なことは全然分かりません。ただ少しでも農業というものに興味を持ってもらえるよう手段は考えていかなければなりません。

本記事では「難しく考えないで、色々な形で農業に触れてみない?」というテーマで、サブカルチャー(ゲーム・アニメ・漫画など)での、農業コンテンツについて紹介して行きたいと思います。

農業人口が減っている

農業人口に限らず特定分野の人口が減る理由は、当たり前ですが「はじめる人より辞める人が多いこと」です。つまり農業人口がへる最大の原因は「はじめる人が少ない」ことです。

■若い人は農業をやらない?

若い人が農業をやらない理由についてAIに聞いてみると、以下のような回答を受けました。

「若い人が農業を敬遠する主な理由としては、就農に必要な初期費用が高額で、収入の安定性も低いことが挙げられます。また、農作業の労働条件が過酷で、体力を必要とするため、魅力的に感じられないことも要因です。」

■農業=収益?

農業の「業」という字は「生業(なりわい)」を表す言葉です。生業とは「生活を立てるための仕事」という意味であり、農「業」というからには、仕事であり、利益を求める必要があります。
また農林水産省による農家の定義は「農産物販売金額が15万円以上ある世帯」とされています。

なるほど…生活を支えられなければ農業とは言わない…か…と考えてしまいそうですが、一旦難しく考えるのはやめましょう!例えば野球の競技人口を増やすのに「全員プロとして稼げるレベルになれ!」なんて要求はないはずです。

ネガティブなことを考えてもはじまらない!

きっかけは何だっていいはず。サブカルの魅力!

もっと軽く考えて、サブカルから農業を知るというのはどうでしょう?難しいイメージばかりが先行する現状をもっとライトに考えられるのではないでしょうか?

■サブカルとは?

サブカルとは「サブカルチャー」の略であり、「主流文化ではなく、一部の集団(個人のグループ)を担い手とする文化」のことです。「下位文化」などとも言われます。具体例としてよくあげられるのは、アニメや漫画、ゲーム、インディーズ音楽、インディーズ映画や古着などです。

サブカルと言えばやはりアニメ?魔法で作物が育つ世界もアリ!

(余談ですが、スタジオジブリは「常識の範囲でご自由にお使いください」というジブリらしい利用規約のもと、有名タイトルの画像提供を開始しています)

■楽しいことから始めればいい?

ゲームやアニメ・漫画の最大の特長は「とっつきやすい点」です。年齢にかかわらず気楽に触れられるのがサブカルの最も良いところだと思います。
さらに漢字や歴史などのジャンルは漫画の方が覚えやすいと言った研究結果もでており「身につきやすい」という一面も持っています。楽しいこと、興味のあることは何かを始める最大のきっかけだと言えるのではないでしょうか?

■楽しめる所まででいいんじゃない?

先程も例に挙げましたが例えば「野球」というスポーツがあります。
しかし野球をする全ての人達は収入を求めている、つまりプロを目指して始めるのでしょうか?誰もが「やってみた」「楽しい」からはじまるのだと思います。
その中で自分の適性などがあり、極めたいと思えた人がその先へ進んでいく。そういうものなのではないでしょうか?

サブカルの影響力

アニメやゲームに意味があるのかと感じる人も多いかも知れません。しかしサブカルの影響力は例えば映画の興行収入を見ても実写のそれを上回ります。ランキングは「鬼滅の刃」「千と千尋の神隠し」そして「タイタニック」「アナ雪」と続いて行きます。

国内興行収入2位の『千と千尋の神隠し』

■ヒカルの碁

筆者は奇しくも日本の就農人口である約200万人とほぼ同規模の競技をプレイしています。
それは「囲碁」。競技人口はもっと少ないですが、愛好家などを含めた国内ユーザーが約200万人と言われ、この数字は就農人口とほぼ同数となっています。
囲碁をやってみようと思ったきっかけは、当時少年ジャンプに連載されていた『ヒカルの碁』という漫画が好きだったからです。『ヒカルの碁』は社会現象を巻き起こし、囲碁は年配の方がやるというイメージを覆し、日本の囲碁人口を20万人増加させたとされています。全体数から考えると10%増加させたことになります。

人口を10%増加させるほどの影響力。ヒカルの碁おそるべし…

■ヤシマ作戦を知っているか!?

ヤシマ作戦とは、1990年代に第三次アニメブームのきっかけを作ったと言われるアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する作戦名です。
なるべく簡単な言葉で話すと、敵の強力な防壁を突き破るため日本中を停電にし、その電力を一つの銃身に集め敵に向け発射するという作戦です。「日本中の電力、あなたに預けるわ」という名言でも知られています。

なぜこの「ヤシマ作戦」に触れるかというと、2011年の東北大震災の直後、大規模な電力不足になったのを覚えていると思います。社会現象ともなった本作品は当時未完であったこともあり非常に多くのファンを抱えていました。日本中で節電が叫ばれる中、大きな影響力を持ったのが「ヤシマ作戦」という作戦名でした。
作中の「ヤシマ作戦」のように自分達が電気を使わないことで必要な個所に電気を供給する。本作戦名は旧Twitter上で震災直後に非常に多く使われ、節電意識の向上に大きな枠割を果たしました。

「ヤシマ作戦」は計画停電や節電のキーワードに!

■『キャプテン翼』ならどうだ!

サッカー漫画の金字塔と言えばやはり『キャプテン翼』。
『キャプテン翼』を見て影響を受けたと公言しているプロ選手は国内・海外に多く存在します。もともとサッカーが得意→キャプテン翼では弱い気がしますので、「キャプテン翼を見てサッカーをはじめ、プロになった」と話している選手を紹介したいと思います。

スペイン代表、日本でもヴィッセル神戸でプレイした「アンドレス・イニエスタ」は、キャプテン翼が好きでサッカーを始めたことを明言しています。小さな町に生まれたイニエスタは、子供の頃サッカー仲間は自身をいれてたった3人だったそうです。それでも翼たちのユニフォームを着て毎日サッカーをしていたと語っています。

参考:Number Web:イニエスタがJリーグに来たのは「キャプテン翼」のおかげ?
https://number.bunshun.jp/articles/-/853474

いかかですか?サブカルにはバカにできない影響力があることが、少しでもお分かりいただけたのではないでしょうか?

『牧場物語』シリーズをプレイしよう

なるほど…サブカルってすごいな…と納得していただけた(?)ところで、ゲームから農業に触れてみませんか?「農業×ゲーム」と言えば、その代表はやはり『牧場物語』シリーズです。

■『牧場物語』シリーズとは

『牧場物語』シリーズは、牧場生活を体験できるシミュレーションゲームです。
プレイヤーは牧場主となり、野菜を育てたり動物を育てたりと、農業ライフをゲーム中で楽しむことができます。それだけでなく釣りや料理、他の住民との交流や恋愛など、ほのぼのとしたゲーム雰囲気の中、自分のペースでスローライフを楽しむことができます。1作目となる1996年の『牧場物語』の発売から約30年にわたり30作以上が発売される、人気タイトルです。

農業パートはかなり作り込まれていて、シリーズによりますが、品種改良や配合などの要素もあり、現実には存在しない果物や野菜を作ることもできます。農場を広げるていく、質の高い野菜や家畜を育てる、はたまたひたすら恋愛を楽しむ。楽しみ方はプレイヤー次第、とても自由なゲームです。

■ドラえもんとコラボもしている?

新しいゲームやキャラクターに抵抗感があると言う方にも安心。なんと牧場物語は世代間を超えた国民的漫画・アニメである『ドラえもん』とのコラボ作品もでています。
さらには涙なしには語れないあの名作、初代PS原作である『ポポロクロイス物語』とのコラボも!
(ポポロクロイス物語は初回購入特典に「涙を拭くためハンカチ」がついているという超感動作)

■ゲームなら初期費用も高額じゃない!

農業をやらない理由として挙げられていた初期費用も、ゲームなら高額になりません。
もし旧タイトルでもよければ、お近くの「GEO」や「BOOKOFF」を探してみてください!Nintendo switch、NintendoDS、PS2、GBアドバンス、古くはスーパーファミコンのタイトルまであります。何しろ30作以上がでているため、簡単に見つかると思います。

筆者の近所の中古ゲームショップ。ゲームキューブ版は税込1,100円で買えます!

■SWITCH2でも発売!

2025年6月現在、抽選でしか買えないほどの人気ハード『Nintendo SWITCH2』でも『牧場物語』の最新作が発表されています。
最新作のタイトルは『牧場物語 Let’s!風のグランドバザール』!
SWITCH2がないという方も大丈夫!通常の『Nintendo SWITCH』や『STEAM』などでも販売が発表されています。

牧場物語 Let’s!風のグランドバザール 公式サイト|マーベラス
https://www.bokumono.com/grabaza/

『あつ森』でもOK!

大人気「あつ森」こと『あつまれ!動物の森』が有名な「動物の森シリーズ」も農業を楽しめるゲームです。(「敦盛」しか知らないという人は桶狭間か本能寺にでも突撃してください。)
特にハロウィンイベントのためにカボチャを育て、ジャックオランタンを手に入れたというユーザーも多いと思います。

ジャックオランタンを作れるゲームは他にも数多くあります。『ドラゴンクエスト』をプレイされた方であれば『ドラクエビルダーズ』なども畑でカボチャを育てる経験ができオススメです。

その過程をゲームでなく実際にやってみようと思えれば、そこから小さな農業体験が拡がっていくと思います。

我が家の五歳児が作った農場とジャックオランタン

収益を目的としない農業は「家庭菜園」に分類

今回サブカルチャーでの農業コンテンツについて紹介してきましたが、収益を目的としない「自分で食べる、楽しむために野菜・果物を育てる」ちょっとした農業は、「家庭菜園」に分類されます。
しかし、皆さんそんな区別をしていないのではないでしょうか?
最初は空いている土地で趣味で花や野菜を育て、趣味が興じてそれを販売したり畑を拡げたり。その最初期にゲームや漫画があってもいいと思います。
どんなきっかけであれ「農業の裾野を拡げていく」ことに繋がれば!!

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