6月~7月からでも間に合う!短時間で育つオススメ野菜【家庭菜園にも最適】

6月~7月からでも間に合う!短時間で育つオススメ野菜【家庭菜園にも最適】

6月~7月からでも間に合う!短時間で育つオススメ野菜【家庭菜園にも最適】

野菜栽培は大きく「春まき」と「秋まき」に分かれ、地域により気温の影響で多少前後するものの「春まき野菜」は3月~5月、「秋まき野菜」は8月~9月頃に種を植えるのが一般的です。
しかし、この谷間にあたる6~7月に種をまき、8月に収穫できる「まだ間に合う野菜」も数多く存在します。これらの野菜は暑さに強く育生が早いという特徴を持ち、栄養価も優れるものが多いです。
この記事では主に家庭菜園向けに、6~7月に種をまいても「まだ間に合う野菜」を紹介したいと思います。

植付の適期を逃したけどまだ間に合う!そんな野菜をご紹介!

6月~7月は種まきには遅い?

一般的な作物の種まきは、3~5月の間に行われます。その理由として6月に入ると暑さが厳しくなり、気温上昇が原因で作物が発芽しにくかったり、生育が遅れる可能性があるからです。
レタス・にんじんのような、いわゆる「春まき野菜」は5月前、できれば4月中には植えてしまうのが良く、やはり6~7月では遅いと言わざるを得ません。
しかし全ての野菜において時期を厳守する必要があるかというと、そんなこともなく、6~7月の種まきでも7~8月にしっかりと収穫できる野菜も多く存在します。

夏の猛暑は発芽の妨げとなることも!

6月~7月からでも栽培が間に合う野菜は?

6月~7月から栽培を開始しても「まだ間に合う」オススメ野菜を紹介します!ただし「間に合う」のであって「適期というわけではない」ことには注意しましょう。上手に育てるためには、作物ごとに、いくつかのポイントがあります。

■空芯菜(クウシンサイ)

【収穫目安:40~45日】
聞き馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、空芯菜は東南アジア発祥とされる野菜で、日本では古くから主に沖縄で栽培されてきました。「エンサイ」や「ヨウサイ」といった別名で呼ばれることもありますが、茎が空洞になっていることから一般に「空芯菜」と呼ばれ、シャキシャキとした食感が魅力です。
熱帯もしくは亜熱帯発祥の野菜ということもあり、暑さに強く育てやすいだけでなく栄養も豊富で、カルシウム量は実にホウレンソウの5倍とされています。株を残せば何度も収穫が可能なため、草丈が30cmほどになったら株本を5cm程度残して収穫を行いましょう。1株から10回以上収穫できた例も多く報告されています。

「ウォーターモーニンググロリー」という英語名もかっこいい!

■ホウレンソウ

【収穫目安:30~40日】
実は小松菜や水菜などの多くの葉菜類は、発芽が早く収穫までの期間が短いため、6月以降の育生でも収穫が夏に間に合います。その葉菜類の中でも家庭菜園に特にオススメなのがホウレンソウです。
ホウレンソウは適正温度が15~20℃と暑さに弱い野菜のひとつですが、逆に半日陰のような場所でも育成できるのが利点として挙げられます。プランターでの育生も可能なため、余ったスペースで栽培できるも魅力の一つだと思います。草丈が20cmとなったあたりで、順次収穫を行いましょう!

葉菜類の中ではホウレンソウがオススメ!

■枝豆

【収穫目安:70~75日】
夏と言えばビール、ビールと言えば枝豆。
枝豆も6~7月の種まきで、8月収穫が可能な作物のひとつです。ただし品種選びが重要となり「遅まき」「早生」のようにパッケージに書かれているものを選びましょう。
枝豆は根が浅い作物のため乾燥に弱く、こまめな水やりが大切です。その上、湿気も得意ではないため、水の量を増やすのでなく水やりの回数を増やしましょう。
プランター栽培であれば、土の表面が乾いたタイミングを目安に水やりを行うの良いです。

枝豆は品種選びが大切。「遅まき」「早生」のものを選びましょう。

■きゅうり(苗から)

【収穫目安:苗植えから1.5ヶ月程度】
きゅうり(胡瓜)は、種ではなく苗からであれば収穫が7月下旬から8月に間に合います。種から育てた場合は収穫まで約60日と果菜類の中では早いのですが、苗から育てることでより時短が可能となります。
きゅうりの生育適温は18~28℃程度で、この時期のきゅうりはものすごい勢いで成長します。収量を増やすポイントとして、食べごろとなった実はなるべく早く摘み、種子の成長に栄養を使わせないことが重要です。

夏野菜代表とも言えるきゅうり。苗から育生すれば間に合います!

■スイートコーン(超早生品種)

【収穫目安:70~80日】
スイートコーンはトウモロコシの中で、甘味の強い品種の総称です。高温性作物であるため、冷涼地での栽培には向かず、発芽のためには気温が25~30℃程度必要となってきます。
暖地と言っても関東地方以西であれば十分に育生は可能で、枝豆同様に「早生」できれば「超早生」を選んで栽培すれば、8月中旬に収穫できる可能性が極めて高いです。
スイートコーンは収穫後5時間程度で糖度が低下し始める為、本当に美味しいトウモロコシを食べたい場合は、早朝に収穫を行いすぐに食べることで「本来の甘味」を味わうことができます。
病害には比較的強いですが、鳥や虫には狙われやすい傾向にあります。

超早生種であっても、6月中旬がリミット!

特にオススメの野菜は空芯菜!

■難易度ゼロ⁉初心者にもオススメ

空芯菜は、とあるYoutubeチャンネルで「空心菜は難易度0」とサムネイルに書かれるほど、栽培が容易とされる野菜です。その理由は、基本的にほったらかしで良く、土を使わない水耕栽培も可能で、困ることと言えば「食べきれない」とまで言われています。
この他にも「水やりなし」「横着栽培No.1」のような、見るからに簡単ですと言わんばかりの動画タイトルも空芯菜には多く見られます。

【参考】ズボラでOK!空芯菜栽培はコレやるだけで激ウマ&収量アップ(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=pP9f9VB63s0

■調理も簡単、しかも美味しい!

空芯菜を育てても調理方法がわからないと言う方も少なくないのではないでしょうか?
そんな時はレシピサイトを見てみましょう。「塩で炒めるだけ」「ニンニクと一緒に炒めるだけ」のような極めてシンプルな調理方法が数多く存在し、それらのレシピには「本当に美味しい」「やみつきになります」のような高評価レビューが見られます。逆に手の込んだ調理法というのは、空芯菜においてはあまり無いようにさえ感じます。
個人的なイチオシは豆板醬を用いたピリ辛炒めです!

8月にはいると「秋まき」の準備

8月にはいると「秋冬野菜の準備」が始まります。まだまだ気温も太陽高度も高く、夏まっ最中ではありますが「秋まき」に向け準備を進めましょう。夏までに育てた作物の根を抜くことや、土に肥料を加え、土壌を整える期間となります。

■秋まきのメリット

秋まきで野菜を育てることの最大のメリットは害虫被害が少ないことです。気温の低下に合わせ、虫達の活動が落ち着いていくことがその理由です。害虫が少なくなることは、病害のリスクが減少することにもがります。また夏の酷暑の環境下と比較すると、農作業を行うこと自体が大幅に楽になると言えます。
逆にデメリットとして考えられることは、気温の低下に伴い作物の生長が緩やかになるため、春まきの野菜と比較すると収穫までの期間が長くなります。

■秋まきに適した野菜

秋まきに適した野菜とは、基本的に寒さに強い野菜になります。
野菜は水分を糖分に変えることで、冬の寒さによる凍結を防ぎます。そのため、秋まきの多くの野菜は糖度が標準より高く、甘く美味しくなるといった特徴があります。

寒さに耐え実がつまるほど、糖度が高く美味しい野菜に!

【秋まきに適した野菜】
・白菜
・大根
・ブロッコリー
・じゃがいも
・ニンニク
・玉ねぎ
・キャベツ など

いかがでしたでしょうか?基本的には「春まき」や「秋まき」といった言葉があるように、野菜の種まきには適期があり、そこに合わせて種の植え付けを行うのが良いと思います。しかし、さまざまな事情で時期がずれ込んでしまったり、家庭菜園を始めようと考えたのが偶然6~7月の間だったり、タイミングが合わないことは少なくないと思います。
そんな時に、本記事が少しでも皆様のご参考になれば幸いです!

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