水稲育苗の定番!ホットンカバーですくすく元気な苗に!
水稲の育苗工程で活躍する保温シート、中でも保温効果が高いのが東京戸張のホットンカバーです。発芽から苗の成長を支えるこの資材は、稲作農家にとって頼もしい味方です。この記事では、ホットンカバーの特徴や使用例、具体的な効果について解説します。
育苗の時期と温度
育苗の時期は地域によって異なりますが、播種の時期が3月下旬~4月、育苗の時期が4月下旬~6月上旬ごろが一般的です。育苗には3つの工程があり、種籾から芽を出す「出芽」、苗を光に慣らす「緑化」、苗を外気環境に慣れさせ強くする「硬化」の順に行います。
■出芽
育苗器(育苗箱を中に入れて、電気ヒーターや蒸気で加温する機械)を使用する「加温出芽」の場合、3日程度で一斉に発芽します。育苗器を使わない「無加温出芽」の場合は発芽までさらに日数が必要です。水稲は種もみを水に浸してから、積算温度が100℃(毎日の平均気温を足して100℃)に達すると発芽すると言われており、温度が10℃の場合10日間、15℃なら7日間が目安です。このように、温度が高い分成長が早く進みます。
・「加温出芽」のメリット:生育揃いが良くなり、発芽する日がわかりやすい。
・「無加温出芽」のメリット:育苗器への搬入出作業がいらない、電気代がかからない。
■緑化
出芽して鞘葉が土から5mm~10mm程度出たら、保温しながら管理します。
ポイントは、苗を徐々に光に慣らすこと!適度に光を通す被覆材を使って、温度と光を管理しましょう。適温は日中で20~25℃、夜間15℃~20℃ですが、気温が適温の日でも直射日光に当てないよう注意してください。急に直射日光を浴びてしまうと、傷んで緑化の阻害がおこります。反対に光が少なすぎると、光を求めてヒョロヒョロと徒長してしまいます。このため、被覆材の選定は、光を適度に透過するものが必要です。
■硬化
苗丈が3~4cm程度、葉が1~2枚になったら被覆をとり、日光に当てて硬化させます。この段階では、苗を徐々に外気になれさせていきます。適温は日中25℃以下、夜間5℃~10℃のため、ハウスの場合は日中の温度が上がりすぎないように注意してください。また、夜間に温度が低い場合は保温シートで被覆して管理しましょう。
育苗の「保温」「適度な遮光」にはホットンカバー!
上記の育苗の時期には、適切な温度管理と太陽光の調整が必要です。繊細な育苗の時期に役立つのが「ホットンカバー」!特に寒冷地では高い保温効果が活躍します。
【ホットンカバーとは?】
ホットンカバーは高圧ポリエチレンを20~35培に高発泡させたシートに、ポリエチレンクロスシーとをラミネート加工して強度を補強したシートです。
・夜間の熱放射、熱伝導が非常に少なく、保温効果が抜群!
・通気性がなく、保湿効果も抜群!
・軽くて作業がしやすく、ラミネート加工で強度に優れ、破れにくい!
・透光率50~60%で太陽光を取り入れます。
繊細な温度管理が必要な育苗の時期、掛け外しが簡単な軽い素材で、破れにくい強度があるのが魅力です。また、夜間に高い保温性を発揮する点で、非常に頼れる存在です。
ホットンカバーが保温の悩みを解決!
早春の冷え込みや乾燥、発芽の不均一さなど、稲作農家が育苗工程で直面する課題に、ホットンカバーがどのように役立つのかを見ていきましょう。
① 保温効果で発芽を促進
寒冷地や春先の気温が低い時期でも、ホットンカバーは育苗箱の温度をしっかりと保持します。これにより、種子が適切な温度で発芽する環境を保ちます。夜間は土近くの冷気が入らないように、隙間が空かないよう端をしっかり押さえましょう。
② 湿度を保ち、水分蒸発を抑制
ホットンカバーは水分を逃がさず、育苗箱内の湿度を一定に保ちます。これにより、乾燥によるダメージを防ぎ、安定した発芽・育苗をサポートします。
③ 作業効率の向上
軽量で扱いやすいホットンカバーは、育苗箱の上に掛けるだけで簡単に保温効果を発揮します。設置や片付けがスムーズで、作業負担を大幅に軽減できます。緑化、硬化の時期は温度管理が繊細で、換気や温度調整をする際に、軽くて作業しやすい点は重要です。
ホットンカバーは多くの農家様から好評を得ており、「ハウス内での暖房コストを削減できただけでなく、ホットンカバーを敷くだけの簡単な作業で済むのが魅力」とのお声を頂戴しております。
水稲の育苗のほか、雪など、寒冷被害の対策にも役立ちます!
コストパフォーマンスも抜群!
ホットンカバーは簡単に取り扱えるため、誰でもすぐに活用できます。使用後は再利用のためはきれいに洗い、次のシーズンに備えて保管します。耐久性が高いため、適切に管理すれば数シーズン繰り返し使用可能です。初期投資は必要ですが、値上がりが心配な燃料費や、発芽不良によるロスを考えるとコストパフォーマンスは高いと言えます。
ホットンカバーで効率的な育苗を!
ホットンカバーは、発芽率の向上や作業効率化、コスト削減に役立つ頼れる農業資材です。水稲育苗の工程を効率化したい方は、ぜひホットンカバーを取り入れてみてください。ご興味のある方は、東京戸張までお気軽にお問い合わせください!
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