【徹底調査】2025年新米の価格は?店頭価格と昨年比まとめ

【徹底調査】2025年新米の価格は?店頭価格と昨年比まとめ

【徹底調査】2025年新米の価格は?店頭価格と昨年比まとめ

2025年(令和7年度)も新米の季節を迎えています。
昨年2024年は「令和の米騒動」とも言われるほど、お米の高騰が大きな話題となりました。随意契約による政府備蓄米の放出もあり一時的に価格は下がったものの、2025年はさらに新米が値上がりする可能性も多く報道されてきました。
新米が店頭に並び始めた今、実際にどの程度の価格で新米は販売されているのでしょうか?また昨年と比較しどのくらい高くなったのかと疑問を持たれている方も多いと思います。
そこで今回は、新米の価格は本当にあがっているのか、実際に新米を販売しているお店を回り調査しました。

新米価格は本当に昨年を上回るのか?

新米の価格が高いとされる理由

TVニュースやニュースサイトなどで、新米価格の高騰に関する多くの報道がされています。これは新米の価格予想の手がかりとなる「概算金」の値上がりが影響しています。

■概算金の値上がり

新米が昨年より更に高騰すると予想されていた最大の理由は、概算金の値上がりです。
概算金とはJAや卸売業者がお米農家からお米を買う際に先払いされる前渡金のことです。この概算金が、昨年に比べ1.7倍になっているとの報道もあり、新米価格の高騰が懸念されていました。

新米の価格は?店頭価格の調査結果

新米価格は本当に上がっているのか?この結論の前に、筆者の住む市内の4つの店舗で実際に調査したお米の販売価格を紹介したいと思います。

■令和7年産のお米の価格(新米)

4つの量販店(全国チェーン店)をまわり、新米の価格を調査しました。全ての店舗で新米5kgあたりは4,000円前後で取り扱われており、現在のところ銘柄による大きな差はありませんでした。

販売店産地・銘柄5kgの価格(税抜)
量販店A千葉県産 ふさこがね3,799円
茨城県産 あきたこまち3,949円
石川県産 ゆめみづほ3,749円
量販店B宮崎県産 ふさこがね3,865円
福井県産 華越前3,980円
宮崎県産 こしひかり3,865円
量販店C鹿児島県産 コシヒカリ4,180円
量販店D千葉県産 ふさおとめ3,799円
茨城県産 あきたこまち3,899円
茨城県産 ミルキークイーン3,999円
わかりやすく「新米」のシールが貼られているものがほとんど

■令和6年産のお米の価格

9月現在、新米(令和7年産)の隣に令和6年度産のお米も並んで売られています。
1年近く前に収穫されたお米という事になり、一見少し安く手に入りそうな印象を持ちますが、販売価格に新米との大きな違いは見られませんでした。ジャポニカ米として知られるカルローズが安いと言えば安いですが、銘柄によっては、現在でも令和6年度産のお米の方が高いとも言える価格で取り扱われています。

販売店産地・銘柄5kgの価格(税抜)
量販店A山形県産 つや姫4,099円
山形県産 雪若丸3,999円
山形県産 はえぬき3,499円
量販店B秋田県産 あきたこまち3,980円
青森県産 まっしぐら3,999円
量販店Cアメリカ産カルローズ2,980円
北海道産 ゆめぴりか4,580円
量販店D新潟県産 新之助4,599円
魚沼産(新潟)こしひかり4,499円

また全体として、無洗米の販売価格は通常のものと比較し、5kgあたり100円前後高い価格で販売されているようです。

ネットショップでの新米価格

新米を購入する手段としてネットショップを利用することも、非常に有力な方法だと思います。
ネットショップで新米を購入する場合、店頭での販売価格と差はあるのでしょうか?

■楽天・Amazonでの新米価格

大手ECモールである楽天市場・Amazonでも新米の販売が開始されています。こちらも現在販売されている新米価格について調査しリスト化しました。
今回リストアップしているお米は特に価格の安いものを選んだわけでなく、「新米」で検索した時に、広告(PR・スポンサー)を除き、検索上位に表示されるものを記載しています。

販売サイト産地・銘柄5kgの価格(税抜・送料込)
楽天市場三重県産 コシヒカリ5,280円
鹿児島県産 イクヒカリ4,780円
新潟県産 こしいぶき5,790円
Amazon高知県産 コシヒカリ4,680円
宮崎県産 ミルキークイーン5,700円
千葉県産 五百川5,180円

正確な送料がわからないため、送料を含んだ状態の価格を記載しています。一般的には5kgのお米の送料は2025年9月現在800円~1000円前後となるようです。
送料を加味して考えると、ネットショップでの新米の販売価格はおおむね5kg4,000円台だと言え、量販店での店頭価格と大きな差はないように感じました。

昨年の新米との比較

以上のように、現在令和7年9月現在多くの新米は5kg4,000円台(税込)で取り扱われています。
ここで問題なのですが、ちょうど一年前となる令和6年9月の新米の価格を覚えているでしょうか?恥ずかしながらは筆者はしっかりと覚えておらず調査を行った所、令和6年の新米は5kg2,900~3,000円であったことが分かりました。
これは現在は販売終了しているネットショップのデータを参照しています。

このことから令和7年の新米の価格は、令和6年の新米価格より1,000前後高いという結論になります。

お米の値上がりはいつ始まった?

お米の値上がりは一体いつ始まったのでしょう?
この疑問に関しては、農林水産省の公表する「スーパーでの販売数量・価格の推移(下画像)」という資料が非常に参考になりました。資料を見ると、お米の値上がりは、令和の米騒動と騒がれた昨年(令和6年)6月頃から急激に進んだことがわかります。
縦軸が5kgあたりの販売価格、横軸は年月を表しています。薄い水色のグラフの1月からが令和6年に該当し、およそ一年で約2,300円から最大4,260円まで一気に2,000円上昇したことが示されています。

見づらい方は、下記リンクより農林水産省のPDFをご覧ください。

参考:農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移」(PDF)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/ksppos.pdf

ふるさと納税の返礼品に選ぶ手段も

このように値上がりの続くお米ですが、新米を入手する手段の一つとして、ふるさと納税の返礼品としても人気を博しています。
「さとふる」や「ふるさとチョイス」などのふるさと納税の専門サイトでも数多く見られますし、「楽天市場」や「Amazon」のようなECサイトでも取り扱われています。
金額帯としては新米5kgに対し1万円台中盤のものが多いようです。筆者が確認した中では、2kgで7,500円程度ものも存在していました。

特に10月よりふるさと納税でのポイント付与の廃止が発表されています。実はこれまで例えば楽天であればふるさと納税の金額に応じた楽天ポイントが付与されるなど、ポイントバックのあるサービスでは「2度おいしい」ような裏技もありましたが、このポイントバックの廃止が決定しました。
廃止が2025年10月となるため、9月中のいわゆる駆け込み納税にも新米が多く選択されているようです。

まとめ

新米の価格はどの程度あがっているのか調査を行いましたが、おおよそ5kg4,000円結論として昨年より1,000円程度価格が上昇していることが分かりました。また2年前と比べると約2,000円の値上がりをしています。
今回ご紹介した価格は基本的に単一銘柄のお米の価格となり、令和6年度産で現在販売されているお米と大きな差は見られませんでした。6年度産の傾向を見るとブレンド米であれば、5kg3,000円台のものも見られます。
9月現在5kg2,000円を切る備蓄米の販売期間の延長もあり、消費者にとって史上最も多くの選択肢がある環境だと言えるのかもしれませんね。

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