【ふるさと納税】白麗ロイヤルを実食!岡山が誇る白桃の真髄

【ふるさと納税】白麗ロイヤルを実食!岡山が誇る白桃の真髄

【ふるさと納税】白麗ロイヤルを実食!岡山が誇る白桃の真髄

2025年8月10日、待ちに待った岡山県総社市産の「白麗ロイヤル」がふるさと納税の返礼品として届きました。箱を開けた瞬間から白桃ならではの高貴な香りに包まれ、その姿はまさに“透きとおるように白く麗しい”。今日はあの桃「あかつき」のレビューに負けないくらい、白麗の魅力をたっぷりお届けします。

総社市には、謎多き「鬼ノ城」があります!

白麗ってどんな桃?— 品種誕生の背景と特徴

■品種の誕生

「白麗(はくれい)」は、岡山県の東山四郎氏が1968年に中国原産の「肥城桃」と「大久保」を交配した系統を基盤に、井上航一氏との共同研究を経て、岡山県農業試験場(現・農業総合センター)で選抜された白桃品種です。その後、1995年に登録出願され、1999年に品種登録が完了しました。

■白麗の魅力ポイント

・透明感ある白い果皮
岡山の代表品種「清水白桃」に続く、白さを追求した白桃として位置づけられています。

・果肉の食感
やや硬めの食感ながら、糖度は約15度に達するなど非常に高く、上品で渋みのない甘さが特徴です。また、熟すととろけるような食感になる変化も楽しめます。

・収穫・旬の時期
収穫は主に8月上旬から中旬。その期間が白麗の最もおいしい旬です。

・栽培の難しさ
「熟成中に果実が落ちやすい」という特徴があり、これを克服するには熟練の栽培技術が必要でした。岡山の優れた栽培技術があってこそ、安定生産が可能になったのです。

■白麗の等級

白麗は一般的に「加工用」「エース」「キング」「ロイヤル」の順に等級分けされます。「ロイヤル」は見た目の美しさ、糖度ともに最高級品です。

参考:産直プライム
https://sanchoku-prime.com/fruits-note/peach/

岡山の桃づくり— 伝統と技術の融合

■白桃発祥から続く栽培技術の系譜

・白桃のルーツ
岡山で桃栽培が本格化したのは明治時代、特に上海水蜜など中国から伝来した品種が基盤にあります。1901年、大久保重五郎氏が上海水蜜を改良し「白桃」を完成させたと言われ、これが岡山の白桃の原点です。

・清水白桃誕生
1932年(昭和7年)には、偶然生まれた清水白桃が評価され、岡山の白桃ブランドを確固たるものにしました。

■栽培技術の工夫

・有袋栽培
岡山ではほとんど全ての白桃に袋をかけて育てます。この方法により直射日光を遮り、美しい白い果皮と薄く繊細な食感を作り出しています。

・防蛾灯の導入
1983年には桃の害虫対策として黄色の防蛾灯が導入され、これが今も各園地で利用され、虫を効果的に集めることで農薬の使用量を抑制しています。

・選果における技術革新
1992年には非破壊糖度センサー付き選果機が導入され、より厳密な品質管理と高糖度桃の出荷が実現しました。

こうした長年にわたる技術改善と栽培へのこだわりが、「岡山白桃=高級品」の地位を支えているのです。

参考:岡山観光web
https://www.okayama-kanko.jp/okatabi/1510/

参考:岡山県農林水産部「くだもの王国おかやま150年の歴史」
https://okayama-fruits-150.jp/

豆知識「桃太郎の桃」はどこ?

岡山と言えば桃太郎伝説ゆかりの地。そんな桃太郎が生まれた桃って、濃いピンクで先がとがっているイメージですよね。でも日本で食べられている桃はもっと丸い形をしています。

絵だからデフォルメしているのか?いえいえ、先がとがった桃が実際にあるんです!

日本の桃のルーツは明治期に中国から来た2つの桃。一つは「上海水蜜桃」で、こちらは私たちになじみのある丸い形をしています。もう一つは「天津水蜜桃」で、こちらが先がとがった桃太郎の桃らしい桃なのです。

味の好みから、日本では甘くやわらかい「上海水蜜桃」の系統が品種改良を重ねて広まりました。一方、食べるには加工が必要な「天津水蜜桃」は、日本ではほとんどみられなくなりました。

今でも香港などの果物屋などでは天津水蜜桃を見ることができます。筆者は見かけた当時食べ損ねたことを非情に悔やんでいましたが、加工用と知って諦めが付きました。 天津水蜜桃は固く鮮やかな赤い果肉を持つためコンポートやジャムに向いているそうです。また見かけたらチャレンジしてみたいです!

香港の出店で。中央のバナナの下に並んでいます。

箱を開けた瞬間

話を白麗ロイヤルに戻します。
箱を開けると、中にはみっちりと並んだ6玉の白麗ロイヤルが光を受けて輝いていました。その薄い乳白色の果皮は高貴な佇まいで、見るだけでわくわくします!上品さと存在感に、思わず「麗しい」の一言が浮かびました。そう、筆者はモモの見た目も大好きです。

ようこそ我が家へ!

実食レビュー—食感・味わいの魅力

■到着して3日ほど

果肉は密でしっかりしており、包丁を入れてねじっても種からはとれませんでした。一口かじるとしっかりした果肉の硬さを感じつつ、濃厚な果汁がじゅわっと口いっぱいに広がります。その甘さは上品で、しつこさはありません。白いのにこんなに甘い果物ってすごい!

■7日追熟

硬めの食感を楽しんでさらに数日…追熟して柔らかさが増すと、より濃密な甘みが生まれます。届いて最初のかための食感と、柔らかくなった数日後の変化、その両方を味わえるのが魅力です。とはいえ、果肉が密なためグズグズになるということはありませんでした。

種の周りは赤いです。ブルべ冬の人が似合う色
固い時に削ぐように切ってしまったため上手にできませんでした。

総評—麗しの果実を味わう

「白麗(ロイヤル)」とはまさに「麗しさを食べる桃」。その定義がすべて詰まっています。
・見た目:澄んだ白さ、上品で透明感ある果皮
・食感:硬め好きにはシャキッと、柔らかめ派には追熟でジューシーに
・味わい:高糖度でありながらしつこさがなく、口全体に広がる甘みの余韻
・香り:香りは控えめでした。白桃に多い特徴かもしれません。

まさに贈答品にもふさわしい逸品で、「硬めが好き」「とろける食感派」どちらにも満足をもたらせてくれる、包容力ある桃です。

食べ頃見極め&保存アドバイス

・食べごろの見極め
到着時は硬めの可能性が高いので、常温で1〜2日追熟させてから、冷蔵庫で冷やすのがおすすめ。硬め→とろけ食感まで幅広く楽しめます。
個数が多い場合は最初から冷蔵庫に入れて、ゆっくり楽しむこともできます。7日目くらいでは少ししわが寄りましたが、味は問題なく美味しかったです!

・贈答利用にも
ふるさと納税では多くが家庭用ですが、贈答用は見た目にも華やか。白麗をいただくことができたら、誰しもがうれしいのでは?!

岡山で味わえる他の白桃たち

「白麗(ロイヤル)」のほかにも、岡山では数々の白桃が栽培されています。せっかくなので、代表的な品種を旬の時期と合わせてご紹介します。

・清水白桃(しみずはくとう)
岡山を代表する最高峰の白桃。果皮は透きとおるように白く、果肉はとろけるほど柔らかくジューシー。7月上旬〜8月上旬が旬で、「桃の女王」と呼ばれています。

・おかやま夢白桃
JA全農おかやまが生産者とともに選抜したブランド桃。糖度13度以上と甘さが保証されており、8月上旬~下旬に楽しめます。贈答品としての人気も高いです。

・黄金桃(おうごんとう)
白桃とは異なり果肉が黄色いタイプ。マンゴーのような濃厚な香りと甘さがあり、岡山の夏の終盤(8月下旬〜9月上旬)が旬です。

・西王母(せいおうぼ)
大玉で果肉は緻密、糖度も高い“秋の白桃”。9月に入ってから味わえる珍しい遅出しの品種です。

こうして見ると、岡山の桃は時期ごとにさまざまな品種をリレーのように味わえるのが魅力。まさに「桃の聖地」と呼ばれるゆえんですね。

ふるさと納税で楽しむポイント

白麗をはじめ、岡山の桃はふるさと納税の返礼品として非常に人気があります。選ぶときのポイントをまとめてみました。

・旬に合わせて寄付先を選ぶ
例えば清水白桃なら7月、白麗なら8月、西王母なら9月と、品種ごとに寄付のタイミングを意識すると、ちょうど良い時期に届きます。

・数量限定・早期受付が多い
岡山の高級桃は人気が高く、春先から予約受付が始まることも多いです。早めのチェックがおすすめです。

・ロイヤル等級を狙う
「ロイヤル」や「プレミアム」といった等級表示は、糖度・見た目ともに最高クラスの証。贈答品として選ぶなら、この等級を基準に探すと安心です。

・寄付額の目安
1〜2万円の寄付で2kg前後(5〜7玉)の白桃が届くケースが一般的。高級ブランド桃の場合は、寄付額が3万円以上になることもあります。

まとめ— 白麗の魅力を再確認

「白麗(ロイヤル)」は岡山が誇る白桃の中でも、清楚で麗しい見た目と、しっかりした食感・濃厚な甘さを併せ持つ品種でした。
さらに、岡山では清水白桃をはじめ多彩な品種が時期をずらして出荷され、ふるさと納税を通じて夏いっぱい楽しむことができます。 硬め派も、とろけ派も、贈答利用も──。岡山の白桃には、そのすべてを満たしてくれる懐の深さがあります。

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