■最終更新日:2025.12.5
【販売延長!】政府備蓄米、買いだめはアリ?これが最後のチャンスかも
本ブログでも発売当時からさんざん追ってきた政府備蓄米ですが、2025年8月31日の販売期限の終了を目前に控えた8月20日、販売期限の延長が発表されました。
延長の理由は何でしょう?人気があり要望が多かったから?はたまた人気がなく売れ残ってしまったから?
どちらにせよ、これは備蓄米を購入できるラストチャンスかも知れません…

備蓄米の販売期限が8月以降に延長
まず最初に、備蓄米の販売期限が8月以降まで延長されました。本決定は8月20日に小泉農水相より発表されています。
期間延長の背景として、随意契約を行った多くの小売店からの要望があったことが報道されています。
販売期限が延長となった理由は?
政府備蓄米の当初の販売期限は、8月31日とされていました。
しかし前述の通り、多くの小売店から販売期間延長を求める声が上がっていました。実は販売期限まであと11日となる8月20日現在、まだ備蓄米が手元に届いてすらいない販売店も少なからず存在したのです。
■備蓄米の1/3ほどが未だ販売店に届いていない
販売期限が伸びた最大の理由は「いまだに販売店に備蓄米が納入されていない」ことです。
政府備蓄米は5月末に随意契約での放出を開始し、その際契約したのが約28万トンでした。しかしその1/3となる約10万トンの引き渡しが未だ行われていないことが明らかになりました。要因として出庫や精米、品質チェックに想定以上の時間がかかっていること、流通自体が滞っていることなどが挙げられています。
会見の中でも小泉農水相も「契約した数量を約束通り流通することが責任」と述べており、全小売店へ備蓄米が行き渡っていないことを理由としています。
販売期限は延長しますが、特に現時点で未納となっている小売業者に対し「備蓄米を販売するか、キャンセルするか」を選択できるようにすることも発表されました。

■新米価格に影響しない可能性が極めて高い
販売期限が延長されるもうひとつの理由ですが「新米の価格に影響を与える心配が薄れた」ことです。
そもそも備蓄米に8月31日までという販売期限が設けられた理由は、備蓄米が販売されることにより新米の価格が大幅に下落することが懸念された為です。
しかし、今年既に発表されている新米の価格は、昨年と比較し5Kg1,000円以上高いというものが多くみられます。新米の値段は備蓄米があろうと上昇しその価格に影響を与える可能性が少ないと判断されたことが、備蓄米の販売期限が延長されたひとつの要因と言えます。
2025年12月現在、この予想に対する答え合わせができています。新米発売後もお米の価格は下がることなく、11月13日には平均価格は過去最高を記録しました。
延長後の販売期間はいつまで?
気になるのは、延長後の販売期間です。いったいいつ頃まで販売されるのでしょう?新米の発売も始まっている現在、消費者側の意識もある程度販売期間に影響されると思います。
■期限は定められていないが…
実は前回のように「何月何日まで」といった期限は今回決められていません。
ただし、各小売業者に対し「引き渡し後1ヵ月以内に売り切って欲しい」との要望がありました。消費者が判断するなら、そのお店に備蓄米が並んでから1ヵ月間が購入可能な目安と言えるでしょう。
販売期限が近づき、備蓄米は「競争率のとても高い商品」となっています。備蓄米の購入を考えている場合、見かけたらすぐに買うことをおすすめします。(精米日だけは確認しましょう!)
備蓄米は買いだめすべき?
販売開始当初「1家族1袋まで」のように購入数制限があった備蓄米ですが、販売期限が近付くにつれ制限が緩和され、ある程度のまとめ買いができるお店も出てきました。
ここで気になるのは、価格の安い備蓄米が販売している間に「買いだめ」をするべきかです。
■精米から2ヵ月程度で食べきるのが理想
今まで3~4年倉庫に眠り続けていたお米です。この期に大量購入して1~2年かけて食べよう、そう考るかもしれません。しかしそれはあまり良い考えとは言えません。
お米を最も美味しく食べられるのは精米から長くて2ヵ月程度とされています。気候や気温により変化しますが、特に湿気が多く気温も高い夏場では1ヵ月程度で食べきるのが理想です。
その理由は、精米されたお米は糠(ぬか)が取り除かれたことで空気に触れる面積が増え、脂質が酸化してしまうからです。その結果、酸味が増してしまいます。
さらに長期となるとカビや虫が発生するリスクもでてきます。精米後のお米を保存する場合は、冷暗所や冷蔵庫を利用し、なるべく早く食べきるようにしましょう。

■結論:買いだめはオススメできない
上記の理由から、備蓄米の買いだめはオススメできません。
また、備蓄米に限らず精米されたお米を購入する際は、必ず精米日を確認するようにしましょう。
近年、お米は贈答品としても扱われるようになりました。自分で食べる場合はもちろんですが、人に贈る場合には特に注意したいですね。
販売期限が伸びたことは購入チャンス⁉
販売期限が伸びたことは、備蓄米を購入するチャンスが広がったという見方もできると思います。
政府からの引き渡しに時間差があるため、今販売している店舗から姿を消しても、10~11月ごろまで別の店頭で購入できる可能性もあります。
遠くのスーパーや量販店に立ち寄るのが難しいという方は、ネットショップを定期的に見るとよいでしょう。一部では「生活応援米」のような名前で取り扱われています。
筆者を含め、味が気にならないという方にとっては、備蓄米はリーズナブルなお米であることに間違いはありません。また食品ロスを防ぐという意味で、最高にSDGsであるとも言えると思います。

まだ備蓄米は購入できる!
2025年12月現在、ネットショップを含め多くの店舗で備蓄米を見ることが出来なくなってしまいました。
しかしまだ備蓄米を売っている店舗は存在します!
備蓄米の販売を発表しているお店について以下の記事にまとめています。備蓄米を是非お求めの方はチェックしてみてください。
備蓄米を食べた人は10%しかいない!
最後に、筆者が備蓄米について思うことを書かせてください。
本ブログの備蓄米に関するニュースも多くの方に読んでいただいておりますが、少し残念に思うことは「備蓄米 まずい」「古古古米 まずい」のようにネガティブなイメージで検索される方がほとんどだということです。
そういったイメージが先行してか、実際に備蓄米を購入したことのある人はたった10%しかいないという調査結果がでています。そして同調査の中で「味や品質に不満を感じる人は1割未満」とさえ書かれています。

参考:CommercePick「政府備蓄米の認知率86.1%も実際の目撃率は34.3%にとどまる」
https://www.commercepick.com/archives/70026
これは備蓄米という国産米です。そして備蓄米を購入できるのも現状ではあと数ヵ月です。
迷うなら購入し、食べてみるべきだと思います。そしてどうせ検索するなら「まずい」ではなく「美味しく食べる方法」にしましょう。
経験談を言うなら「1時間水につけ水を多めに炊く」「炊飯器の設定で柔らかめを選択する」。これだけで大きく印象が変わります。ローソンの備蓄米おにぎりを食べてみてください。塩にぎりも出汁にぎりもめちゃくちゃ美味しい上に、一個108円で食べれます。(販売を終了しています)
百聞は一食に如かず、です。一度食べてみて悪くないと思えたらそこで再購入を考える、そのくらいの単純な気持ちで備蓄米を見てみてはいかがでしょうか?
お米、備蓄米に関する記事を多く書いています。是非あわせてお読みください!
【お米、備蓄米に関する記事一覧】
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東京戸張株式会社のWEB担当。2児の父。
兼業農家に生まれ、家庭菜園と米づくりの経験は20年近くとなる。
副業でミミズを育て売るという、かなり特殊な父親に育てられた。
土いじりもパソコンいじりも好き。だが、この世界で最も嫌いなものはきゅうり。










