【5分でわかる】支柱ネット。キュウリなどつる性植物栽培の必須アイテム
支柱ネット(園芸用ネット)は、野菜や花などの植物の栽培において重要なサポート役を果たす資材のひとつです。特につる性植物や丈が高くなる野菜において、支柱ネットは植物の自重を支え倒伏を防ぐために欠かせない存在です。
それだけでなく植物を誘引することで、採光性や通気性を改善し病害を予防する役割も果たします。
家庭菜園や畑での作業がをより効率的かつ成果の高いものにする「支柱ネット(園芸用ネット)」についてご紹介します。
※本記事は5分での可読文字数とされる1,500~2,000文字を目安に書かれています。

使用目的①:誘引・倒伏の防止
第一の目的は植物の誘引と倒伏防止です。トマトやキュウリ、ナス、ゴーヤなどのつる性植物は強い茎を持たないため、何も支えがないと自重に耐えられず地面に倒れてしまい、果実や茎を傷めてしまいます。
支柱ネットはこれらの植物が垂直にまっすぐ育つように誘引するとともに、倒れることのないようしっかりと植物を支えます。もちろん自重に耐えるというだけでなく、雨や強風などの天候災害のダメージを軽減するだけの強度が支柱ネットには備わっています。
使用目的②:病害の防止
第二の目的は病害の予防です。果実や葉が土に直接触れる、もしくは土に近いと泥はねなどにより病気が発生しやすくなります。支柱ネットを利用して植物を持ち上げることで、これらのリスクを回避することができます。
また、支柱ネットを使い誘引を行うことで、一部に葉や果実が密集することを防ぐことができるため、通気性が向上し、湿気を好むカビなどの病害リスクを下げる効果があります。

使用目的③:採光性の向上
第三の目的は採光性の向上です。植物を誘引し形を整え葉の重なりを防ぐことで、それぞれの葉に太陽光を多くあてることができます。これにより植物の光合成を促し、より成長を促進させ良果を得ることへと繋がります。
日の当たらない箇所を減らすことで、通気性の防止と同様に、湿気に由来する病害を減らすことができます。
使用目的④:作業性の向上
支柱ネットは収穫や管理がしやすいのも利点の一つです。地面に広がるように育てるよりも、支柱ネットを使って縦方向に整列させることで、果実や葉の位置が視認しやすくなり、摘芯や収穫をスムーズに行えるようになります。
ただ作業が効率的になると言いうだけでなく、害虫の発見しやすさなど、植物の状態管理も簡単にします。

支柱ネット(園芸用ネット)の使い方
支柱ネットはその名の通り「支柱を立て」その間に張るネット資材です。
市販されている園芸用支柱を地面にしっかりと差し込み、ネットを支柱に結びつけます。ネットがたるんでいると、植物が絡みにくかったり強風で倒れやすくなるため、適度な張りを保つことが大切です。支柱ネットの張り方をYouTube動画で紹介しています。参考にしてみてください。
支柱用ネットに沿わせ植物を育てていきます。
植物の成長に合わせてこまめに誘引作業を行いましょう。茎やつるが伸びてきたら、ネットに沿って優しく誘引し、必要に応じてロープで固定します。クラニロープやビニコンロープなどと言った園芸用ロープを使用すると作業しやすいと思います。
このとき、茎や葉を強く締め付けすぎないよう注意し、風で揺れても痛まない程度のゆとりを持たせるようにしましょう。
最後に、いざ支柱ネットを探すと「きゅうりネット」という名称のものが多く見つかると思います。
ナスやトマトを育てたいんだけど…という方。それらの育生は全てきゅうりネットでOKです。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください!