【5分でわかる】防風ネット。様々な災害対策として優秀な多目的防災網!
防風ネットは、強風による作物へのダメージを軽減するための非常に重要な資材です。
一方で防風ネットは、風への対策に限らず様々な災害対策として機能する「多目的防災網」と言える側面を持っています。
強風や暴風による被害を防ぐだけでなく、具体的にどのような災害の抑止につながるのか、いくつかの観点からご紹介したいと思います。中には以外な使い方も?
※本記事は5分での可読文字数とされる1,500~2,000文字を目安に書かれています。

強風や台風への対策
防風ネットのメインとなる役割は、その名の通り「強風や台風などの自然災害に対して作物や圃場を保護すること」です。台風や暴風雨により作物が倒れたり、果実が落下してしまうリスクを軽減します。防風ネットは、強風を巻き起こす天候災害から作物や土地を守る防災網です。風を緩和し風圧による被害を防ぐことが設置する最大の目的となります。
土壌流出の防止
防風ネットの第2の役割は、土砂の飛散を防ぐことあります。特に乾燥した土地や丘陵地では風が強いと土壌が飛び散り、周囲に土砂災害を引き起こす可能性があります。
防風ネットを設置することで強風による土壌流出を防ぎ、土砂崩れなどの災害リスクを減少させることがきます。
防風ネットはこのように土壌流出の防止にも寄与する防災網だと言えます。
ドリフト(農薬飛散)の防止
防風ネットを用いることで、農薬や肥料の飛散範囲を制限することが可能です。飛散する粒子がネットにあたり、風で飛ばされる距離を縮小させます。これにより飛散範囲が大きく減少し、隣接する作物や周辺環境へ影響を与えるリスクが大幅に減少します。
害鳥・害虫の予防
防風ネットにはく、害鳥・害虫の侵入をある程度防ぐ役割もあります。防風ネットは風を弱めるという特性上目の細かいタイプが多く、特に害虫の進入を防ぐためにほどよいサイズとなっています。昆虫やさらに小さな虫から作物を守ることができるため、農薬の使用量を減らすことにも繋がります。
完全に害虫を防ぐことは難しいのですが、アブラムシやハダニ、チョウなどの小型の害虫は風に乗って移動することが多いため、これらをブロックできる点で非常に優秀と言えます。防風効果と防虫効果はともに目合いのサイズに影響されますが、細かすぎると通気性を損なう欠点も存在します。

火災の予防
乾燥帯においては防風ネットが火災の抑止に使われることもあります。乾燥した草や木の枝は強風下で燃え広がりやすく、山火事や森林火災の原因となります。防風ネットを使って風を弱めることで火災を未然に防ぐことができる可能性があります。
また、火災の発生を抑えられなかったとしても、防風ネットの効果により風の強さを抑えることで火の広がりを遅らせ、消火活動を支援することができます。
※防風ネットは耐火性ではないことに注意が必要です。
凍害の防止
防風ネットを設置することは、温暖な地域での突然の寒波などによる「凍害のリスクの軽減」にも非常に有効です。風が冷気を運ぶのを防ぎ、作物や畜産物の温度低下を防ぐことで、寒波の影響を小さくできます。
防風ネットは主に農業で利用されますが、特に積雪地域では農業分野以外での活躍も見せており、吹雪による事故防止(視界不良や道路閉鎖など)を目的とし用いられているケースも少なくありません。
洪水・高潮の防止
意外なところでは、海岸線や川沿いに設置することで洪水や高潮による浸水を防ぐ効果もあります。高潮などによる水位上昇を防ぐためには、風が水を運ぶ影響を減らすことが重要です。防風ネットは風の強さを軽減し、浸水被害を防ぐ役割を果たします。
海風や河川の風の影響を抑えることによって、湿気や水分の急激な増加を防ぎ、作物が水害に襲われるリスクを軽減できます。
風、特に強風は色々な災害を引き起こすことから、防風ネット
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