【防獣ネット】シカ、イノシシ、その他の動物にも!網の力で獣害対策!

【防獣ネット】シカ、イノシシ、その他の動物にも!網の力で獣害対策!

【防獣ネット】シカ、イノシシ、その他の動物にも!網の力で獣害対策!

以前「農作物の鳥獣被害額ランキング」という記事でも触れましたが、野生動物はどんどん賢くなり、人間をおそれなくなってきています。また、多くの野生生物が人間の作物を狙い人里に姿を見せるようになりました。これらの動物が作物を狙う多くの理由「食べ物がないから」ではありません。人間の作る作物は栄養価が高く、そもそも「美味しい」ため、野生動物にとっても魅力的です。また作物に含まれる高い栄養価は、それを食べる動物たちの成長や繁殖を助けてしまっている一面もあります。

本記事では、そのような作物の獣害や、野生生物の繁殖・定住への対抗策の代表である防獣網(防獣ネット)についてご紹介していきたいと思います。

野生動物の繁殖を人間が助けている?

専門家の中には、野生動物の繁殖を人間が助けているという方もいます。もちろん「手を貸している」という意味ではありません。結果的に補助してしまっているという表現が正しいかもしれません。
人間が作る野菜・果物は自然界には普通存在しない高い栄養価が含まれていることが多く、その野菜を食べる野生生物の成長・繁殖を促している、という指摘です。
これは肥料であったり、耕された畑そのものの成分であったりと、味の改良や、より体に良い野菜を作ろうと手を加えた結果、自然そのものより遥かに優れた環境で作物を育てていることに起因するのかと思います。

耕地を荒らすシカの群れ。シカの農作物への被害額は全動物中1位。

またこのような野生動物と作物の相関性を除いても、特に二ホンジカやイノシシの繁殖による生態系の変化や環境への影響に、環境省では「いま、獲らなければいけない理由」として、強い警鐘を鳴らしています。野生生物と人間とのかかわりが野生生物の増減に繋がることはやはり否めず、ハンターの減少もひとつの原因として挙げられています。

参考:環境省「いま、獲らなければいけない理由」
https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5/imatora_fin.pdf

防獣ネットが作物を守る

野生動物は作物を荒らすだけでなく人や家屋などを襲う懸念もあり、できる限り「餌場を作らない」方が良い、というのは言うまでもないかも知れません。そのために防獣ネットは大きな手助けになると思います。

編みで囲い、餌場を作らない。それだけで大きな対策に!

網であることのメリット

防獣ネットは網であることに多くのメリットがあります。防獣ネットは面で作物を守ります。例えば木の板やフィルム、ガラスや鉄板などと比較すると長所が分かりやすいかも知れません。例としては以下のようなものが挙げられると思います。

・安い。
・設置しやすく、撤去もしやすい。
・柔軟に形を変えられ強靭。調整しやすい。
・通気性が高く日光を遮らないため、作物に環境の変化を与えない。
・害獣の侵入を物理的に遮断できるため確実。
・網目の大きさ次第でさまざまな動物に対応できる。

もっと色々出てきそうですが、結局のところ「安い(設置に手間や費用がかからない)」ことが最大のメリットだと思います。とにかく複雑な機械ではなく、いわば繊維の集まりです。誤作動といったものには縁がなくメンテナンスも簡単。加えて言うなら効果も予想しやすいのではないでしょうか?おそらく網を見たこともない、触ったこともないという人はなかなかいないと思います。皆さんの考える網のイメージがそのまま網であることのメリットだと言っても、大きく間違ってはいない気がします。

水田に張られた防獣ネット。シンプルなだけに間違えようがない?

網を突破するのは人間であっても困難

運動会の障害物競走などで体感した経験のある方もいるかと思いますが、実は網を抜けるというのは人間であっても相当大変です。もちろん網目のサイズより大きいものは通ることができないのが最大の特徴ですが、それだけではなく、網の構造は力を分散することに長け、面で強固に対象を守ります。
ダイヤモンド構造やハニカム構造(ハチの巣構造)など、硬い・強度が高い構造の代表として取り上げられることが多いですが、網目もこれらと似た構造をしていると言えます。

防獣ネットの種類

網であることのメリットの項目でも触れましたが、防獣ネットは網目の基本構造は同じでも、網目の幅を変えることで対象となる野生動物を変更することができます。また例えばシカのように跳躍力のある動物に対しても高さを大きくすることで柔軟に対応することができます。

汎用的な防獣ネット

最もお問い合わせが多く、設置事例も多いのがこの製品です。被害のご相談が多く、国内全体を見ても被害額の大きい「シカ」「イノシシ」にフォーカスしています。菱目状の網は適度に伸縮し、圃場の形に柔軟に対応できます。

バリヤーくん、強力バリヤーくん

網目をより細かく、強度を増したのが「バリヤーくん」「強力バリヤーくん」です。ともに1~3cm程度の網目のため、後述するキョンやアライグマのような、より小さな害獣にも高い効果を発揮します。
またバリヤーくん・強力バリヤーくんは、結び目の無い特殊な「ラッセル編み」となっており、形状の変化に強くなっています。

※m/mの記載は一般的なmm(ミリメートル)と同じ意味です。

近年農作物被害の急増が報告される動物

1.キョン

あまり聞き馴染みのない動物かも知れませんが「キョン」はシカ科の生物で、小型~中型犬と同程度の大きさの生物です。千葉県や伊豆半島で異常繁殖し、農作物への被害をはじめ生態系への影響などが頻繁にニュースで取り上げられています。
2005年には環境省より特定外来生物にも指定されているキョンは、もともと中国南部や台湾に生息しています。日本には、一説によると勝浦のレジャー市施設である行川アイランドで飼育されていたキョンが脱走し、千葉県内で繁殖したと考えられています。

とにかく繁殖力が強く、1産1仔であるものの、早い個体であれば生後半年で妊娠、1年程度で初出産に至ります。2022年度には千葉県内に約7万頭が生息していると見られ、農作物の被害は3億円にのぼるとされています。また生息域も北へと拡がっており、茨城県でも目撃情報が多く上がっています。

房総半島で繁殖し、脅威となっているキョン(画像:PIXTA)

2.アライグマ

アライグマもキョン同様に特定外来生物として指定されている生物です。やはり、もともと日本にいた動物ではなく、輸入しペットとして飼われていたものが野生化してしまったとされます。九州地方での被害の報道が多いですが、実は国内で3県を除き全ての都道府県での分布が確認されています。
その生態は手先が器用と言うだけでなく、雑食で農作物だけでなく生ゴミをあさり食べることも多いです。またアライグマは感染症のリスクももたらします。その体に付着するマダニなどの生物が媒介となり、狂牛病などを引き起こすことが知られています。

繁殖力が非常に高く、生後一年程度で繁殖能力をもち、一度の出産の際3~6匹の仔を産みます。アライグマの被害の大きい佐賀県では2024年度約3000頭を捕獲していますが「野生の個体数が減った」という印象を持っておらず、更なる対策が必要なことが報じられています。

アライグマはアニメの影響でペット化が進んだと言われている

参考:環境省「特定外来生物アライグマ」
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_araiguma_shikoku.pdf

防獣ネットのご相談は東京戸張まで

今回は防獣網(防獣ネット)について紹介させていただきました。農作物の鳥獣被害額は3~40年前に比べると半分近くに減少しましたが、直近10年あまりは横ばいの状態が続いています。人口の減少や環境変化に伴い、今まで見られなかった野生生物の被害の報告も経ております。
防獣ネットの導入や、獣害対策をご検討の際は、是非下記のご連絡先より東京戸張までお問い合わせいただければと思います。

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製品名

防獣ネット

獣害対策用に開発された専用ネットです。シカ・イノシシなど野生生物の侵入を遮断します!

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