【ハウスの強風・台風対策】フィルムを面で守るハウス押さえネット!
台風の際など強風の影響でビニールハウスのフィルムが剥がれた、破れてしまったというご相談を多くいただきます。多くのハウスで、強風に対しハウスバンドを使用した対策を行っている様子を目にしますが、ハウスバンドが抑える部分に比べ被覆できていない面積がきわめて多く、その部分からフィルムが強くばたつき、破れてしまっているケースがほとんどのようです。本記事ではこのような強風でのハウスの破損への備えとして最適な「ハウス押さえネットシリーズ」について紹介していきたいと思います。

強風でハウスが壊れる原因は?
ビニールハウスそのものの骨格の強度が足りず倒壊してしまうという場合を除いて、強風でハウスが壊れる一番の原因は「フィルムのばたつき」です。表面フィルムが強風で激しくばたつくと、力に耐えきれなくなったフィルムは次第に裂傷が入ります。一度破れてしまうとその部分からどんどん穴は広がり、風はハウスの中へと侵入します。ハウス内部には風の逃げ道がないため、ハウスの外とは違い、フィルムは風の力をもろに受けてしまいます。これは穴に水を流し込んだ時を考えていただくとイメージしやすいかもしれません。
こうなってしまうとフィルムが大きく裂けてしまう、または、裂けることなく骨格への負担が大きくなり倒壊するのいずれかとなってしまいます。
新聞でも取り上げられたハウスの台風対策!
本記事でご紹介する「ハウス押さえネット」は、ハウスの台風対策の決定版として日本農業新聞に取り上げられ、多くのお問合せをいただいている商品です。ハウスのような構造物は、後から形を変えることや強度を足すことが難しく、支柱などで強引に補強した結果ハウス内を狭めたり、通路などの利便性を失う結果になることも少なくありません。
ハウス押さえネットは外部からフィルムを包むように網で覆うため、ハウスを狭めない省スペースでの補強を可能にします。また、ほとんどのビニールハウスに対応できる柔軟な商品規格となっています。

ハウス押さえネットの役割は?
上記のような強風によるハウスの崩壊を防ぐには、フィルムに穴を作らないことが最重要となってきます。強風によるフィルムのバタつきは、フィルムが裂け穴が開いてしまう最も大きな理由です。このフィルムのバタつきを抑えることが、ハウス押さえネットを使用する最大の目的となります。

ハウス押さえネットの特長
ハウスネット最大の特長は「ハウス全体を被覆できる」という点です。単純ですが非常に大きな点で、フィルムを「線でなく面で守る」ことができます。また大きな風の力に負けないためには、風を適度にいなすことも重要になってきます。網という素材は非常に都合がよく、風を真っ向から受けず流すとともに、四方の糸へとかかる力を分散させることができます。
構造もシンプルながら計算し作られており、耐久性と被覆効率を両立する30cmの網目で作られています。軽量で作業性に優れる一方で、400デニールの糸を24本撚って作られており強度も申し分ありません。それだけでなく、力がかかり特に負担の大きい耳糸(取り付け部)は同じく400デニールの糸を30本とより強度を増した素材を使用しています。

菱目と角目
このハウス押さえネットシリーズには、網の目が「菱目になっている『ハウス押さえネット』」と「角目になっている『ハウス押さえネットNEO』」の二種類があります。この網目と菱目にはどのような違いがあるのでしょう?それぞれの特徴について紹介したいと思います。
菱目の特徴(ハウス押さえネット)
菱目の特徴を一言でいうと「伸び縮みできる」ことです。長さ方向へ引っ張ると幅方向が縮み、幅方向へ引っ張ると長さ方向が縮むため、多少長さが違ってもある程度は調整することができます。ただこの伸縮には少しデメリットもあり、外部からの力がかかり、一部が拡がり一部が縮まることで、少しずつズレてしまう可能性があります。特に緩めに展張した場合に多く見られますが、この状態では想定の強度が出せないことがありますので十分に注意が必要です。
角目の特徴(ハウス押さえネットNEO)
角目の特徴は、菱目とは逆に「伸び縮みがない」ことです。これにより、菱目であったズレのような現象が起きず安定した効果を発揮することができます。デメリットも逆転しており、ビニールハウスとサイズが多少違った場合、縦横に伸ばすことでの調整することができません。
このデメリットを解消するため、東京戸張ではサイズを予めヒアリングし、オーダーメイドでハウスに合った大きさでお渡ししています。
どちらが優れているかという比較は難しく、ネットを張る場所やハウスの設計次第となりますが、後期開発である「ハウス押さえネットNEO」の方が多く使用されています。元々は菱目のだったものを、農家の皆様の声を集め改良したという点が、ひとつのポイントだと思います。
ハウスバンドと合わせて使うとより効果的
ハウス押さえネットは単体でも強風対策として非常に優秀ですが、ハウスバンドと合わせて使用することで、よりしっかりとハウスを守ることができます。これはハウス押さえネットとハウスバンドの役割が少し異なるためです。
ハウス押さえネットの特長の項目でも触れましたが、ハウス押さえネットは表面フィルムを「広く面で守る」ことを目的としているのに対し、ハウスバンドはハウスそのものを含め「線で固定する」ことを目的としています。そのため複合して使用することで、より強固にハウスを守ることできます。というよりは、合わせて使うことが基本的な使い方と言えるかもしれません。
ハウスバンドは多くのメーカーより販売されていると思いますが、東京戸張の取り扱う「シンエース」は高単位ポリエチレンから作られた品質・強度ともに申し分ないハウスバンドです。是非ハウス押さえネットと併せてご検討ください!


それでも強すぎる風には・・・
ここまでハウス押さえネットシリーズの紹介をしてきましたが、そもそもハウス自体がまるごと倒壊してしまうような強風には、ハウス押さえネットも、もちろんハウスバンドでも太刀打ちできません。
このような強すぎる風に対しては、ビニールハウスの建つ敷地そのものを守る必要があります。その方法として防風施設をつくると言うのが一般的ですが、中でも省スペースでの設置が可能でありながら標準的な台風の風速をこえる耐風性能40m/sを誇る自立型防風施設「自立くん」をおススメしています。
強風・暴風被害の対策として是非次の記事も参考にしてみてください。
■敷地全体の強風対策として、防風施設「自立くん」
https://tokyotobari.co.jp/tobari-net/2025/02/05/post-937/

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