寒い季節を迎えるとコタツが恋しくなります。コタツのお供に何か忘れてはいませんか…?
そうです、「みかん」ですね。弊社が拠点のひとつを置く愛知県蒲郡市では、路地みかんの出荷が最盛期を迎えております。
みかんの収穫量が多い県と言えば、和歌山県、愛媛県、静岡県の上位3県で約50%を占めるそうです。
しかし、味は愛知県の誇る「蒲郡みかん」も負けてはいません!
蒲郡市のみかん栽培の歴史
蒲郡市でのみかん栽培の歴史を振り返ると市内で栽培が始まったのは明治の初期で、2020年4月の調査では路地みかん農家さんが600名もいらっしゃいます。
中でも広く栽培されているのが「宮川早生(みやがわわせ)」という温州みかんです。
特に蒲郡の温州みかんは、甘味と酸味のバランスに優れ、皮のキメが細かいことから「絹肌みかん」とも呼ばれています。
また、木の周囲をマルチで囲い、余剰な水分を取り込まず糖度を高くするという栽培方法も成果を上げています。この中から特に品質のいい果実だけを厳選した「箱入娘」というブランドも誕生しています。
温州みかんの特徴
低木で、高さ3~4メートル、枝は下部から斜めに伸び、樹冠は開張する。実生の若木、あるいは樹勢が強い場合には刺(とげ)を生じる。葉は長さ10センチメートル、幅約5センチメートルで、葉先はとがるが、基部は広いくさび形で、葉縁には鈍い鋸歯(きょし)がある。花は5月に開き、花弁は5枚、長さ2~3センチメートル、幅約7ミリメートルで、弁先は外方に屈曲する。萼(がく)は色で杯(さかずき)状、径約5センチメートル。花柄は約9ミリメートル。おしべは約25本、花糸は短く、合一性が強く、葯(やく)は黄色で小さくしなびている。めしべは1本、花柱は花糸より長く、柱頭が突出している。胚珠は受精能力があり、自家の良花粉または他品種の良花粉がつくと受精し、有種子の果実となる。胚は多胚で、1種子当り20余に及ぶものがある。この場合1個は受精胚で母品種とは遺伝的に異なるが、他は珠心組織の発育したいわゆる珠心胚で、母品種と遺伝的に等しい。種子を播(ま)くと1粒から2本以上芽生えることがあるが、これはその種子の多胚性に基づくものである。花粉は一般に能力がなく、これが温州みかんの種なし性の主因となっている。(出典:コトバンク)
蒲郡はみかん栽培に適している?
みかんの栽培には次のような気候が適しているとされています。
・年平均気温が15~18℃程度
・日当たりがよい
・水はけがよい
・土壌が排水性と保水性を兼ね備えている
基本的には、温暖な海沿いの斜面での栽培が適しており、蒲郡は温暖で、降雪・降霜日数が少なく、日照時間も長いこと、全体に緩やかな傾斜を持った扇状地であるため、水はけが良くみかん栽培に必要な条件が整っています。 蒲郡みかんは、太平洋からの風と太陽の恩恵を十分に受けた、糖度が高く、美味しさの凝縮されたみかんです。
美味しいみかんを安全に育てるために
しかし、いくら良い環境で育ててもみかんに傷がついてしまうと見た目が悪くなり値段が下がってしまいます。傷からみかん
傷がつく主な原因として下記の3点があります。
・害虫や鳥などにより傷つけられる
・みかん同士が擦れることで傷がつく
・みかんの収穫時、運搬時の衝撃で傷がつく
その為、市内の農家さんは風でみかんが煽られて傷がつかないよう畑の周囲を防風網で覆います。良い商品を作るには必須アイテムです。是非僕らと良いものを作りましょう。